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2011年03月25日14:03

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迂遠なやり方

死者・行方不明者が2万人を超えた東日本大震災で、負傷者は2800人ほど。津波被害の特徴といえようか、死者6千に対し負傷者4万を超えた阪神大震災の場合とは大きく異なる。

いま、献血が大流行らしい。
この災害に対し、寄付と献血で支援したいという思いからだろう。
ところが負傷者が少ないせいか血は有り余っているそうだ。
余っているのは震災現場だけではない。全国規模で供給過剰なのだ。
停電の関係で献血の申し出を断っている所もあるとか。

はっきり言えば、献血は被災者の直接の助けにはなっていない。
献血された血は、そのほとんどが災害現場の手術で使われるわけではなく、血液製剤として病院や製薬会社に数万円で売られる。その利益が日本赤十字社にプールされ、その社会活動に還元されるのだ。その中に災害支援も含まれるかもしれないが、役員の報酬にも使われるわけだ。
http://goo.gl/FvPZI

震災に対し何かしたいという思いからの献血だとしたら、そのやり方はずいぶんと迂遠なものだ。

いや、別に悪いとは言わない。
この震災で思い立ち、日本ユニセフに募金して、恵まれないアフリカの子供たちを救うのもいいことだ。そのアフリカがいつの日か日本を助けてくれることもあるかもしれないんだから。情けは人のためならず。

ただ、今すぐにでも救って欲しいと思っている人達には届かない善意だ。
それはもったいないというか何と言うか・・・。

赤十字にはすごい勢いで募金が集まっているらしいが、それが使われるのは判定委員会などを経て半年以上先になるという。企業やマスコミなど多くの独自の募金活動も大概が赤十字に集約されるみたいだ。

そんな中現場では物資不足、食料不足が叫ばれている。今すぐ届く助けが必要なのだ。
「5億円募金する用意がある」と宣言してもらうよりも、何も言わずに現場に物資を届ける一芸能人の方がよっぽど「助け」になっている。


こうしたミスマッチをどうにかするのが喫緊の課題といえる。


とりあえず募金する側は、その金が「義援金」なのか現地救援組織の「活動支援金」なのかを見極める必要があるだろう。
http://goo.gl/7Aj3I
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