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昨日は、去年4月3日に手術を受けた右肩の腱板断裂の主治医による診察日だった。
その前日は通院してのリハビリだったが、担当の理学療法士からは「G3といういちばん重症レベルだったけど、経過は順調で一般的なリハビリスケジュールよりも3ヵ月くらい早いペースで可動域もケガする前と同じレベルまで広がり筋力も回復したから、翌日の主治医の診察で問題がなければリハビリは終了します」と伝えられていた。
主治医の指示が出れば、今後は何か不都合や違和感があるときだけ来ればよく、不自由なければもうリハビリに来なくてもいい、との嬉しい言葉である。
そして昨日、運命の主治医の判断を仰ぐ。
レントゲン写真を見てもあるべき場所にあるべき骨が写っており、骨と骨の距離も正常で、手術してつなげた腱板はちゃんとくっついている様子だ。
その後主治医からいろいろ腕を動かされ、ちゃんと動かせるようになったか、脇腹に腕をつけて肘から先を開くこともできるようになったか、痛みはないかなどを確認。
「いいですね、リハビリは終わりにしましょう」との答えだった。
長かったリハビリ生活が終わった。
去年の4月2日に入院し、翌3日に手術を受け、リハビリが始まったのが4月7日。
それから6月7日に退院するまでは休みの日以外は毎日、入院中に45回リハビリを受けた。
最初はほとんど何も動かないのでリハビリと言ってもマッサージが中心で、案外苦しくはなかった。
ところが、術後1ヵ月経ってGWを過ぎた頃から本格的なリハビリが始まると悶絶の日々となった。
ちょっと動かすだけでも痛いのに、リハビリ台に寝かされて棒のように固まった右腕を引っ張るは捻るは、リハビリじゃなければまるでリンチ、背中はもう脂汗でびっしょり。
いつもリハビリルームに長渕剛のCDが流れているのだが、もうイントロを耳にするだけで冷や汗がにじんできて、長渕剛が嫌いになったほどのキツい毎日だった。
それから退院するまでは、リハビリルームに通うだけじゃなく、病室に戻ってからも1日5セット指示されたメニューをリハビリが課された。
横ななって右腕をまっすぐ万歳するように後ろまで上げるのを20回。
筋力が落ちているから腕がものすごく重く、プルプル震えてなかなか上がらないし、可動域が狭いから後ろまでいかない。
次に、横になったまま肘を脇腹につけ、立てた腕を1mくらいの棒で押し開く。
筋肉が固まっており固くて痛い。
そして、座って腕を指示された角度で静止させる。
最初は45度くらいのところで30秒だったが、思い切り引っ張り上げていないと下がってしまい、30秒持たない。
これを5回ずつ、1セット30分くらい掛かるのを2時間経ったらまたやるのは大変だったな。
同室のじいさん達に「頑張るねぇ」と冷やかされながらヒィヒィ言いながらやるのも辛かった。
今から思い出すと懐かしい。
退院してからは病院に週2回通ってリハビリを受けたが、通院しない日も旅行中以外は引き続き課された課題を自宅で毎日続けてきた。
退院後1ヵ月、7月くらいになると右手で箸を持って口まで届くようになり、8月にはグラスも1口目から右手で飲めるようになってからは回復のペースも早くなってきたのを実感。
リハビリに通院するのも週1回になり、さらに9月からは2週間に1回となった。
右腕はだいぶ動くようになったが、まだまだ背中に回したり襟を立てたりすると痛くて辛く、クルマを運転するときに右手でドアを開けたりハンドルを回したりすることもまだまだ。
10月一杯までは再断裂を防ぐため、右手で持っていいのは2kgまでだったから、日常生活にも不自由していた。
それでもリハビリを続けてきたから経過は順調で、少しずつではあるが確実に動くようになっている実感はあり、リハビリが悶絶するほど辛いこともなくなった。
11月くらいになると右手で頭も洗えるくらいに後ろまで届くようになり、年が替わる頃には筋力もついてきて痛みも少なくなってきた。
2月には日常生活を送る上での不便はないくらいまで回復し、後ろに回しても痛むこともなくなった。
そして今月、手術を受けてから12ヵ月目となり、ケガを負う前と変わらないくらいまで回復してきた。
そしてついにリハビリ終了が伝えられた。
長かった。
あとは来月の主治医の診断の際にMRI検査も受け、問題がなければ完治となる予定のようだ。
素直に嬉しい。
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