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2010年08月03日17:52

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光源氏転生〜源氏物語千年紀プラス〜→お相撲展

『光源氏転生〜源氏物語千年紀プラス〜』と『お相撲展』と言う2つの展示会に行く。前述の光源氏〜は、専修大学の図書館が企画でやっているもの。私の日記を遡ると出て来ると思うのだが、前回は、月岡芳年展をやってくれたのであった。8月2日までなので、もう終わっちゃったのだが・・・てか、私も最終日に滑り込みで行って来たのだが。

ご存知の方もいるかと思うのですが。専修大学生田キャンパスは、駅からスゲエ歩くんですね。ダイエットには良いですが。しかも、急坂がある(山の中にある為)。炎天下、あれ歩くのかぁ〜きついなぁ〜と思ったら。オープンキャンパス中で、大学までの無料送迎バスが出ていたって言う。ラッキー!!オープンキャンパスに参加するワケじゃないのに、ちゃっかり便乗させて頂きました。

オープンキャンパスって、良く分からなかったのですが、ようは、受験生が学校見学に来るコトらしい。で、大学の雰囲気とかを知って、この大学を受験するか決めるらしい。そういや、私が学生の頃も、あったな。オープンキャンパスなんて、小洒落た名前じゃなくて、単に『学校見学』って言ってたが。

で、そのバスのおかげで大分楽できました!

専修大学の9号館3階ってところに図書館がありまして、そこの会議室っぽいところが展示会場になってます。
この展示は、室町〜江戸までの源氏物語の資料を追って、その変遷を探る・・と言う、ある意味、図書館っぽい企画。因みに。源氏物語千年紀プラスと言うタイトルは、おそらく、2008年が、源氏物語誕生1000年記念だったので、その2年後だから、その分の“プラス”なのでしょう。

まず『源氏物語 空蝉巻』。室町期のモノで、今川了俊が写本したモノらしい。巻物状になっていたのだが、大抵、バラバラで発見されるので、巻物状態のはとても珍しいらしいです。頑張って読もうとするも・・・達筆すぎて読めずっ!無念なり(^_^;)。

『源氏物語 桐壺』 コレは冷泉為秀の写本らしい。もう、何か「冷泉家」って言うと、雅やかなお家って気がするよねっ!(笑)
小型タイプの本みたいになってた。

『源氏の物語のおこり』。伝豊臣秀吉。慶福院玉栄、ちあや筆だそうな。
源氏物語の成立について記した講釈書だそうな。今で言う、解説本みたいな感じ?慶福院から、ちあやに送られた本らしい。
で、慶福院玉栄って誰だい?ってコトになるのだが、今川義輝の御台所だそうな。奥さんね。で、ちあやは本名、古市胤子さんって言って、玉栄さんの姪っ子だそうな。
思わず、「あ、私、このちあやさん知ってる!徳川家康展の時、家康がこの人宛てに手紙書いてた!」と思う。
この頃って、源氏物語って、高貴な御淑女の教養なのね。ただの読み物って言うより、「源氏物語くらい知っておかないと恥です。」みたいな感じらしい。

江戸期に入ると。はい、出た!『源氏物語画帖』。うわぁ〜。綺麗〜。写真では、60帖全部出ていた。匂宮って、48帖から出て来るのねぇ。
実物も展示してあるのですが、コレが又綺麗!
保存状態が良かったらしく、金が綺麗に残っているし、金の部分の箔押しが凄く凝ってて美しい。38帖の藤裏紫で、源氏、天皇になるんだね。結構前で、天皇になってるんだ。もっと後かと思ってた。

39帖の若菜上で、女三の宮が、何か猫だか犬だかを紐に繋いで持ってるのね。犬にしちゃ変だケド、猫、括るのかなぁ〜・・・と思ったら、次の若菜下で、源氏、女三の宮から、猫預かってた(笑)。あ、アレ、やっぱり猫なんだ。何だろう?逃げちゃダメだから、紐で括ってたのかしら?猫をあやす源氏の君。しかも、天皇(笑)。

51帖の橋姫で、八の宮が琵琶のバチを振り上げているのだが、ものスゲエ豪快に振り上げてて、「この人は、転生したら、ハードロッカーになる!」と思った。

で、源氏物語に出て来る人物の相関図があったのだが。へぇ〜って思うコトも沢山あった。源氏物語、読んだコトあるし、翻訳本も持ってるケド、忘れちゃうし、アニメになったりもするが、アニメになるのって、源氏が須磨に流される前までじゃね?須磨なんて、15帖くらいですからね。話の序盤も良いとこなのよ。日本の『西遊記』における、孫悟空天界で大暴れ部分、大幅カットみたいなモノか。

源氏と紫の上の間には子供がいなくて、葵上と源氏の子が夕霧なのね。で、女三の宮との子が、後半の主人公、薫なんだ。
で、明石の君の子の明石姫君が、今上帝の嫁になって2人の間に子供が出来て、その子が、薫の君のライバルの、匂宮なのね。
で、源氏のお友達で、葵上のお兄ちゃんの頭中将と夕顔の子が玉蔓なんだ。てか、源氏最低だな!親友の嫁にまで手ぇ出してるじゃねえか!(^_^;)手ぇ出した頃は、正式に結婚してなくて恋人同士だったとは思ったケド。親友の彼女に手ぇ出すか?
あぁ〜おもしれ。やっぱり、源氏物語は、今ある全ての、少女漫画、レディコミ、昼メロの元祖だは。

で、江戸期に入ると、ちょっと面白いコトが起こります。今までは、高貴な人の教養だった源氏物語が、庶民の読み物となり、それこそネタ本になるんだな。源氏物語の設定だけ使ったパロディみたいなのがガンガン出て来るの。翻案小説ってやつですな。

『其由縁鄙廼俤(そのゆかりひなのおもかげ)』 柳亭種彦の作で有名な小説『偐紫田舎源氏』ってのがあるのだが、コレは、その続編らしい。柳亭種彦が途中で死んじゃって、完結しなかったから、続編を書くのだが、結果コレも『横笛』まで翻案されるが完成しなかったのだそうな。
因みに。『偐紫田舎源氏』は当時の女性に大人気になり、大ベストセラーになった。お芝居にもなったし、錦絵も作られた。
と、ここで「わぁ!月岡芳年だ!」 参考資料として、芳年の『偐紫田舎源氏』が展示してありました。

帰りに、源氏物語ブックカバー2種類を貰う(紙製)。ポストカードもあったらしいが、最終日だった為、コレはなくなっちゃってた(^_^;)。

で、ここは図書館なんですね。で、オープンキャンパス中だったからか、何なのか、学生じゃないのに、図書館入れて貰えました。あそこ、何か、駅の自動改札みたいになってて、入りにくいじゃん。で、「入れるのかな〜???」と思って、キョロキョロ中見てたら、図書館の受付の人が「中入れますよ。」と言ってくれた。私、よっぽど中に入りたそうな顔をしていたと思われる。

夏休み中だからでしょうか。人がいねぇ〜!!たま〜〜〜〜〜に、勉強してる学生がポツン、ポツンといる程度。静かだし、本沢山あるし、まさに天国でした。私、ここに2時間くらいいたよ!
民俗学やら、宗教学やらの本も沢山あるし(おそらく、民俗学科や宗教学科もあるのでしょう)、本、読み放題だ〜\(^o^)/。
面白かったのは、ちゃんと『教授が出した本』って言うコーナーがあるのね。
心理学の本が面白かった。

2階の書庫にも行ってみた。資料沢山!戦争の資料とかもあったみたい。戦争学って言う学問が、今はあるそうな。何故戦争が起きたのか、何故戦争は起きるのかを考えよう〜と言う学問らしいよ。

画集もあって、『ウフィッツ美術館』の画集などを読み漁る。斜め後ろを見ると、爆睡してる学生さんがおった。勉強疲れしちゃったんだな。
夏休みでも図書館で勉強してるような人は、おそらく、司法試験とか、公認会計士試験とか受験するのかな?と思った。帰りに、合格者が張り出してあったのを見たので。公認会計士試験に3年生でパスした学生さんもおったよ。

ただ・・・。図書館ちょっと私には寒すぎた・・・。もう少し、エコでも良いと思う・・・。

帰りも、オープンキャンパスの人の為に駅までの無料送迎バスが出ていたので、それを利用。向ヶ丘遊園まで、それで帰って来た。

で、ここから私ゃ、原宿まで行って、友人が参加してる作品展を見に行かなければならぬのだが、何か食べないと、この炎天下だから絶対ぶっ倒れると思い、駅前の、レストランに入ってみる。ハンバーグ定食が600円と言う、学生街らしい、安いレストランだったのだが(原宿だと、混んでる上、ぼったくられると思ったので、絶対ご飯は向ヶ丘遊園で食べようと思っていた)、ちょっと謎だったのが。
殆どのメニューが定食なんですね。で、ハンバーグ定食は、メインのハンバーグがあって、横にキャベツの千切りがあって、小鉢に切干大根があって、キュウリの漬物があって、味噌汁ついて・・・ここまでは分かりますよね。でもね、ご飯の上に、何故か、ちくわの天ぷらが乗っていたのだ。何だろう?サービスなんだろうか??全部に付くんだろうか、このちくわの天ぷら。美味しかったケド。ちょっと謎だった。
なんか、『モヤさま』のご飯みたいで楽しかった。

で、電車に乗って、明治神宮前まで行く。小田急は、千代田線乗り入れてるから楽だねっ!

途中『東郷神社』があったので、帰りに寄って行こう!と思う。

で、友人が参加している『お相撲展』。こちらは、8月11日までやっています。PATER’Sと言う、ペーター佐藤氏のポストカードを売ってるお店兼ギャラリーだった。

相撲がテーマの作品展。友人(版画家です)は、『すもうみやげ』と言う版画作品を出品していた。友人が相撲を見て感じたモノがキッチュで可愛い版画になっていた。髷とか、ふくらはぎとか、土俵とか。相撲クッキーって言うのもあった。

あと、面白かったのが、フェルト作家さんの作品なのだが、全部フェルトで化粧回しを作っていた。コレスゲエ〜!!!縄部分もフェルトなの。

あと、中央に、土俵の模型があった。何でも、関西から参加した美術集団の方の作品らしいのだが、小さい土俵で、ちゃんと屋根もあって、4色の綱(四聖獣の色ね。玄武、白虎、朱雀、青龍。各々に色が決まってるの。朱雀は赤とか、青龍は青とか。)もそのままだった。周りに、紙相撲の力士が沢山いて、紙相撲も出来るらしく、やってみた。勝ったよ!!(笑)

あ、書くの忘れちゃったが、作品を紹介して下さるお姉さんがいたのだが、この方、フォトグラファーの方だった。ご自身も、木村庄之助さんの写真を出品されていた。

可愛いイラストがあったのだが、出身学校が私と同じ専門学校だった。

土俵のスツールがあったのだが、コレは建築家さんが作ったモノらしい。ちゃんと座れる。

なかなかに面白い作品展でした。手ぬぐいとか、買える作品もあります。私の友人は、版画の手作り団扇と、豆電球の力士を売っていた。

で、見終わって、案内して下さったお姉さんに挨拶して、東郷神社に行ったらさぁ〜・・・神社閉まってやんの(-_-;)。いや、鳥居はくぐれるのだが、拝殿部分は閉められており、お参りは出来なかったって言う・・・・。東郷元帥にご挨拶出来ず!手だけ洗って帰ってきたよ。
庭園(東郷会館があるとこね)は入れたので、暫く、鯉と亀を眺めていた。亀が・・・亀が・・・可愛い〜ハート
大きい神社ってサ。夏でも5時に閉まっちゃうんだね・・・。日がのびたから日没まで・・・とか、そういうサービズはないんですね・・・。閉まってたから、格子窓の隙間から、拝殿だけ見た。依代は何だろう?刀かなぁ〜とも思うよね。イメージ的に。

東郷神社には、『勝ち守り』(700円)と、『勝ち札』(600円)てのがあるんですよ。勝負事する方は持ってみたらどうでしょう?ご利益あるかも。
明治神宮がパワースポットとしてあまりに有名になっちゃった為、こっちは穴場だと思うぞ。

で、これで帰宅でございました。帰り、東郷神社内にある、原宿駅への近道を通ってみる。
猫がいたので、猫と遊んだ。でも、触らしてはくれなかった。野良猫だったらしい。
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