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2010年06月07日05:59

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補装具「ウルトラスリング」の常時着用を終了

[1077]
今まで入院なんかしたことなかったから、ケガして手術したら手術の傷さえ癒えればすぐ治るものだと思っていた。

腱板断裂と聞いても、何がどういう状態になっていて、手術でどういうことをするのか説明は受けたが、はっきり言って難し過ぎてよく理解できなかった。

手術は内視鏡でやってみて、できれば切開しないでやります、と言われたから、胃カメラくらいの感覚で「ちょちょいのちょい」と簡単にやるんだと思っていた。

2月にケガした直後は痛かったが、1週間もすれば三角巾なんか使わなくても、動かせる範囲内ならそう痛まなくなった。

だから、手術すれば痛みもなくもっと動かせるようになるんだろうな、なんて思っていた。

手術は全身麻酔で行われたが、麻酔から覚めて自分の姿を見て愕然とした。

何やら装具をつけられ、右腕が固定されている。

右手はまったく使えない。

内視鏡でできたのは、執刀医が「神の手」と言っていいレベルの医師だったからで、5ヵ所も穴を開けて器用に内視鏡を駆使して切れた腱板を骨に縫い付け、2時間半も掛かる大手術だったのだ。

それはともかく、手術前は最低限の日常生活はできるくらいは動かせた右腕が、手術したら装具から出そうとするだけで激痛が走り、何もできない。

術後、手術の結果について説明を聞かされ、ようやく事の重大さを認識した。

切れてしまった腱板を何ヵ所か縫い付けた糸で引っ張ってきて、肩の骨にアンカーを打ってつないだのだと言う。

これで安心ということではなく、腱は再生力が弱いので、へたな動かし方をするとはがれてしまう恐れがあるのだと言う。

特に気をつけねばならないのが、肘を体につけてしまったり、肘を後ろに引いてしまって肩を動かしてしまうと、せっかくつないだ腱板が引っ張られてしまい、再断裂してしまう危険があるのだと言う。

そのため、吊しているだけの三角巾ではダメで、専用の装具が必要なんだそうだ。

それがこの装具「ウルトラスリング」である。

ポイントは、腹に巻き付けるベルトに取り付けられ、へそのあたりから脇腹にかけて密着させる10cmくらいの厚みのあるウレタンのクッションで、そのクッションの外側に右腕を入れる袋をマジックテープで取り付け、肘から手の平あたりまでを固定してしまうつくりになっている。

これなら、装具から出さない限り右腕は肘から先しか動かせない。

クッションがあるから絶対に体に密着させることはできないし、クッションの形により、強引に肘を引こうとすると腹に引っ掛かり、そう簡単に前後にも動かせない。

腹のクッションがあって、右に寝返りもできないから肘をついてしまう心配もなく安心だ。

右腕をこれに入れていれば痛みも気になるほどではなく、安心感がある。

そんなわけで、手術を受けてから2ヵ月以上の間リハビリと着替え、シャワー、入浴時以外は寝るときもこのまま常に装具をつけて生活していた。

術後9週間が経った5日、主治医の診察で痛むときだけ装着して、普段は外すことになり、5日の午後から外している。

この「ウルトラスリング」、金額は21414円もする。

手続きにより健保から7割、14996円は還付され、自己負担額は6418円で済んだわけだが、結構高い。

でも、「ウルトラスリング」がなく、ただの三角巾だけだったらもっと痛かっただろうし、うっかり肘を引いて再断裂なんてことになっていたかも知れない。

ましてや、入院中に車検を迎えたクルマが3台もあったわけだが、これがなければ痛くて片手で運転してユーザー車検を受けようなどとは考えることもなかっただろう。

車検が切れずに済んだのも、間接的に「ウルトラスリング」のおかげだと思う。

2度と使うことはないと願いたいが、2ヵ月ちょっとの間「ウルトラスリング」には本当に助けられたな。

ただ、右肘の内側は常にクッション側に密着していたため、あせもになってしまい、痒いのには参ったな。

改善するとしたら、クッションの通風ができるようにしたらもっと快適に過ごせたと思う。
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