かつて日本新党、新党さきがけ、新進党といった党がありました。いずれもフレッシュさをアピールしようとしたのかもしれませんが、逆にここでずっとやっていくつもりの人間は一人もいないのだろうなと思わせる仮設テントっぽさ、場当たり感を醸し出していました。
新党名は「たちあがれ日本」に
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1168120&media_id=2
この名前もそうした一連の適当な党名に続くものといえます。とりあえずは政党助成金をゲットしなくてはいけないので、それっぽく決めとけやという気分の産物といえるでしょう。
当然ながら、名前そのものには特に意味はありません。
なぜそうなっているかといえば、そもそも党というものが理念を同じくした者たちの集まりではなくて、それとは別の関係でつながっている人たちの団体だからです。
微妙なところにさしかかってしまっているので、誤解しないでおいてもらいたいのですが、別にここで欧米と日本の差異をあげつらった挙句、なぜか自分の立ち位置を欧米サイドにおいて「だから日本は遅れている」と悦に入ったり、自らのことは棚に上げて「政治家というのはどいつもこいつもずるくて汚いやつらばかりだ」とうすっぺらく怒ってみせたり(公憤のつもりかもしれないけど自分が気持ちよくなりたいだけ)したいわけではありません。
そうではなくて、明治以来、日本は欧米から政治にまつわる用語や制度を取り入れ、それなりにそつなくこなしているので問題なく機能しているように見えるのですが、実は土着の感覚とはずれがあってしかも自覚できていないために、さまざまな機能不全が生じていて、しかもその問題の所在がわからないというか、まさにそこが問題であることに気づいてすらいないのではないか。だからこそ、こんな気合の入らない名前の党がぽこぽこできてしまうのではないかということなのです。
で、この問題についてですが、誰かとても頭のいい人が解き明かして、私にこっそり教えてくれないでしょうか。
とりあえず、当事者たちが自分でつけた名前はなんの参考にもならないので、支持母体というか金主の名前を冠したわかりやすい呼称をどなたかにつけてもらいたいところです。土建党、医師会党、総評党、JA党などなど。
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