そういえば今日はエイプリール・フールですけど、気の利いたことをいう準備も気力も能力も義理もないので、昨日のことを書きます。
花月園競輪場は2010年3月31日をもって閉鎖されました。
私はもつ煮こみやスタミナ焼きを食べるためにそれまで2度しか行っていない新参者ですが、なんとはなしに足を運んでしまいました。
公式レースの間に競輪選手のOBによるエキジビション・レースなんかあって、話し慣れてない人たちなので試合後のスピーチなんかもうまくはないのですけど、通いつめた常連には伝わるニュアンスがあるのでしょう、えらくうけてました。
さすがにいつもより人が多かったです。他のときにはあまり見かけない、スーツ姿の品のいい初老の紳士もけっこういらっしゃいました。若いころの記憶にひたっていたのでしょうか。
最終レースの後にちょっと競輪場の歴史を振り返るような式がありましたが、ごく簡単なものでした。あんまりべたべただらだらしないところは好感が持てます。
そして、最後にトラックが開放されました。
ここで最初のレースがあったのは1950年だそうです。人間でいえばちょうど還暦にあたります。来ている人たちの年齢層から判断すると、開場当初から通っている人もいるような気がします。そうなるとほとんどフィールド・オブ・ドリームス状態じゃないかと思うのですが、別に泣いている人はいませんでした。近頃、テレビではやたらいろんな人が泣きますけど、男はそんなに泣くもんじゃないと思うので、それでいいと思います。泣いていたにしても、トラックに埋めたお金を思って涙が流れただけかもしれませんけど。
私もトラックを歩いてみました。カーブの勾配は「見た目よりはきついんだろうな」と思っていましたが、そう思っていた以上にきつくて本当に洒落にならなかったです。
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