mixiユーザー(id:7106525)
2010年01月14日18:23
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斎藤貴男『機会不平等』；第二章 派遣OLはなぜセクハラを我慢するか
93ページ
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第二章 派遣OLはなぜセクハラを我慢するか
住友不動産の「夜のセクハラ大運動会」で餌食になったのは、派遣OLたちだった。95年に出された日経連の政策提言で「雇用柔軟型グループ」に仕分けされた彼女たちは、はたして「自由」を得たのか。容姿までもがランク付けされて切り売りされるその「市場」の実際――。
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95ページ；住友不動産「夜のセクハラ大運動会」
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「それではお待ちかね、ラブラブ・パン食いきょーそー！」
「待ってましたあ！」
ラブラブ・パン食い競争とは、男女が二人三脚よろしく片足ずつを結びつけ、肩を組み体を密着させておいて、一つのパンを両側から食べていくというゲームである。最後には口と口とが超接近することになるわけだ。
紙吹雪が舞い、歓声が上がる。卑猥な雰囲気が会場内を包んだ。ペアの相方にキスしてしまった男性もいたそうである。
続いて、男性三人と女性二人のチームによる「恐怖のムカデ競争」。女性を男性が前後からサンドイッチにしながらの駆けっこ。
「愛の一本足リレー」。男性四人と女性三人が交互に椅子に座り、手を使わず裸足でスリッパをリレーする。さらにまた、“競技”中の女性を捉えたポラロイド写真を競りにかけた「オークション」……。
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これは本当か？！
酷すぎる
こんな奴等（男性）が同僚にいる職場では俺は働けない。恥ずかし過ぎる。
95〜96ページ；住友不動産「夜のセクハラ大運動会」
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同社関係者が語る。
「彼女たちだって、好きで参加したわけじゃない。ほとんどは派遣社員なんです。人事部の要請を断れば、いつ馘首されるかもわからない、不安定な立場。会社はそんな弱みにつけ込んだんですよ」
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酷すぎる
まったく情けない男どもだ
97ページ；住友不動産「夜のセクハラ大運動会」
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住友不動産のセクハラ大運動会事件は、「週刊現代」（2000年4月22日号）が最初に報じた。記事をキッカケに、関係者に取材しなおしてまとめたのが、ここまでの記述である。
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100〜101ページ；施行された改正労働者派遣事業法
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今回の改正法案は、97年末に労相の諮問機関である中央職業安定審議会（西川俊作会長＝慶応義塾大学教授・計量経済学）が発表した報告書を尊重する形で策定された。ではなぜ、この報告書がまとめられたのかと言えば、ここにも日経連による95年提言『新時代の「日本的経営」』が顔を出してくる。
（省略）
現代の日本社会で急激に進む“機会不平等”は、多くの場合、この日経連提言が強烈な引き金になっている。（中略）企業が人材の育成と業務の効率化を図りつつ、仕事と人、コストを最も効率的に組み合わせた経営を進めるには、“雇用ポートフォリオ”の導入が不可避であると、同提言は強調した。
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第一章から引用する。
31〜34ページ；日経連の日本的経営見直し
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95年7月14日、午前9時。（中略）私立大学の学生生活指導担当者らの研修会で、櫻井修・住友信託銀行相談役（現・特別顧問、73歳）の講演「これからの大学教育に対する期待」が始まった。
（省略）
「本来、大企業が生き残るためには、どういう形であるべきか。トップの能力が重要なのは無論だが、そのトップを支えるきわめてブリリアントな幹部要員、参謀本部が必要です。ほんの一握りでいいが、人柄がよいなんてことではなくて、徹底的に勉強してきた人間でなければならない。
それからマネジメントのプロと大量のスペシャリスト集団。これも一括採用した正社員たちの中から企業が育てればよいなどという生半可なものではなくなっている。現時点で必要な人材を、その人材が要求する金額で採るとなれば契約社員のような形になって、これだけでも新卒一斉採用は崩れるしかないのです。
あとはロボットと末端の労働力ですが、賃金にこれほどの差があるのでは、申し訳ないけれど東南アジアの労働力を使うことになるでしょう。そういたしますと、学生諸君には参謀本部入りを目指して大企業にチャレンジするなどとんでもない話。マネジメントのプロなりスペシャリストになってもらわなくてはならないのです」
冷静な現状分析ではあった。（省略）
だが、現実はどうか。この発言が私大職員の研修会でなされた点に注目されたい。新たな誘導の時代の始まりを、櫻井氏は告げていた。私大の学生は参謀本部に入ろうなどと高望みはするな、というわけだ。
櫻井発言の二ヶ月前、日本経営者団体連盟（日経連）が、研究プロジェクト報告『新時代の「日本的経営」』をまとめている。後に大小を問わず企業のリストラ・マニュアルとして活用されていくことになる同報告書は、バブル崩壊後の日本経済の低迷に鑑み、総人件費の抑制と、手段としての“雇用ポートフォリオ”導入を強く呼びかけていた。
それによれば、企業は今後、従業員を�…拘�蓄積能力活用型グループ、��高度専門能力活用型グループ、�８柩兔斉襍織哀襦璽廖△了按未蠅吠�け、経営の内容やコストパフォーマンスに配慮しつつ、これらを組み合わせた人事戦略を構築していく必要があるとした。経済界の中枢では、すでに櫻井氏のような人材分類が、雇用システムとして制度化されようとしていた実態がわかる。
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ぐぐぐぐぐぅ…。これが正論なのだろうか。。。
20年以上勤めてきた会社から解雇された52歳の受付嬢の話を引用する。
126ページ；弱者がより弱い立場の者をいたぶる構図
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彼女もまた、実は派遣スタッフだった。（省略）
高砂香料では従業員番号79601を与えられ、受付以外にも庶務的な仕事は何でもこなした。待遇も立場も違うまま、午前9時から午後5時30分まで、正社員と同じか、それ以上に働いた。馘首された時点の年収は税込約350万円。正社員の三分の二ほどだった。
（省略）
「私たち派遣社員は、正社員から“リースさん”と呼ばれていました。（省略）」
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“リースさん”って、これまた酷すぎる
追伸：ストレスの原因を告白しなければならないことがストレスとなり、仕事を休んでしまった。ストレスで仕事を休んでしまう俺だから、俺も馘首や減給を恐れている。幸い今まで減ったことはないが、増えたのは…。
「派遣 セクハラ」でぐぐれ［2010年01月13日］
http://
「住友不動産 セクハラ」でぐぐれ
http://
「雇用ポートフォリオ」でぐぐれ
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第二章 派遣OLはなぜセクハラを我慢するか
住友不動産の「夜のセクハラ大運動会」で餌食になったのは、派遣OLたちだった。95年に出された日経連の政策提言で「雇用柔軟型グループ」に仕分けされた彼女たちは、はたして「自由」を得たのか。容姿までもがランク付けされて切り売りされるその「市場」の実際――。
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95ページ；住友不動産「夜のセクハラ大運動会」
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「それではお待ちかね、ラブラブ・パン食いきょーそー！」
「待ってましたあ！」
ラブラブ・パン食い競争とは、男女が二人三脚よろしく片足ずつを結びつけ、肩を組み体を密着させておいて、一つのパンを両側から食べていくというゲームである。最後には口と口とが超接近することになるわけだ。
紙吹雪が舞い、歓声が上がる。卑猥な雰囲気が会場内を包んだ。ペアの相方にキスしてしまった男性もいたそうである。
続いて、男性三人と女性二人のチームによる「恐怖のムカデ競争」。女性を男性が前後からサンドイッチにしながらの駆けっこ。
「愛の一本足リレー」。男性四人と女性三人が交互に椅子に座り、手を使わず裸足でスリッパをリレーする。さらにまた、“競技”中の女性を捉えたポラロイド写真を競りにかけた「オークション」……。
---- [ end ] quotation ----
これは本当か？！
酷すぎる
こんな奴等（男性）が同僚にいる職場では俺は働けない。恥ずかし過ぎる。
95〜96ページ；住友不動産「夜のセクハラ大運動会」
---- [start] quotation ----
同社関係者が語る。
「彼女たちだって、好きで参加したわけじゃない。ほとんどは派遣社員なんです。人事部の要請を断れば、いつ馘首されるかもわからない、不安定な立場。会社はそんな弱みにつけ込んだんですよ」
---- [ end ] quotation ----
酷すぎる
まったく情けない男どもだ
97ページ；住友不動産「夜のセクハラ大運動会」
---- [start] quotation ----
住友不動産のセクハラ大運動会事件は、「週刊現代」（2000年4月22日号）が最初に報じた。記事をキッカケに、関係者に取材しなおしてまとめたのが、ここまでの記述である。
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100〜101ページ；施行された改正労働者派遣事業法
---- [start] quotation ----
今回の改正法案は、97年末に労相の諮問機関である中央職業安定審議会（西川俊作会長＝慶応義塾大学教授・計量経済学）が発表した報告書を尊重する形で策定された。ではなぜ、この報告書がまとめられたのかと言えば、ここにも日経連による95年提言『新時代の「日本的経営」』が顔を出してくる。
（省略）
現代の日本社会で急激に進む“機会不平等”は、多くの場合、この日経連提言が強烈な引き金になっている。（中略）企業が人材の育成と業務の効率化を図りつつ、仕事と人、コストを最も効率的に組み合わせた経営を進めるには、“雇用ポートフォリオ”の導入が不可避であると、同提言は強調した。
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第一章から引用する。
31〜34ページ；日経連の日本的経営見直し
---- [start] quotation ----
95年7月14日、午前9時。（中略）私立大学の学生生活指導担当者らの研修会で、櫻井修・住友信託銀行相談役（現・特別顧問、73歳）の講演「これからの大学教育に対する期待」が始まった。
（省略）
「本来、大企業が生き残るためには、どういう形であるべきか。トップの能力が重要なのは無論だが、そのトップを支えるきわめてブリリアントな幹部要員、参謀本部が必要です。ほんの一握りでいいが、人柄がよいなんてことではなくて、徹底的に勉強してきた人間でなければならない。
それからマネジメントのプロと大量のスペシャリスト集団。これも一括採用した正社員たちの中から企業が育てればよいなどという生半可なものではなくなっている。現時点で必要な人材を、その人材が要求する金額で採るとなれば契約社員のような形になって、これだけでも新卒一斉採用は崩れるしかないのです。
あとはロボットと末端の労働力ですが、賃金にこれほどの差があるのでは、申し訳ないけれど東南アジアの労働力を使うことになるでしょう。そういたしますと、学生諸君には参謀本部入りを目指して大企業にチャレンジするなどとんでもない話。マネジメントのプロなりスペシャリストになってもらわなくてはならないのです」
冷静な現状分析ではあった。（省略）
だが、現実はどうか。この発言が私大職員の研修会でなされた点に注目されたい。新たな誘導の時代の始まりを、櫻井氏は告げていた。私大の学生は参謀本部に入ろうなどと高望みはするな、というわけだ。
櫻井発言の二ヶ月前、日本経営者団体連盟（日経連）が、研究プロジェクト報告『新時代の「日本的経営」』をまとめている。後に大小を問わず企業のリストラ・マニュアルとして活用されていくことになる同報告書は、バブル崩壊後の日本経済の低迷に鑑み、総人件費の抑制と、手段としての“雇用ポートフォリオ”導入を強く呼びかけていた。
それによれば、企業は今後、従業員を�…拘�蓄積能力活用型グループ、��高度専門能力活用型グループ、�８柩兔斉襍織哀襦璽廖△了按未蠅吠�け、経営の内容やコストパフォーマンスに配慮しつつ、これらを組み合わせた人事戦略を構築していく必要があるとした。経済界の中枢では、すでに櫻井氏のような人材分類が、雇用システムとして制度化されようとしていた実態がわかる。
---- [ end ] quotation ----
ぐぐぐぐぐぅ…。これが正論なのだろうか。。。
20年以上勤めてきた会社から解雇された52歳の受付嬢の話を引用する。
126ページ；弱者がより弱い立場の者をいたぶる構図
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彼女もまた、実は派遣スタッフだった。（省略）
高砂香料では従業員番号79601を与えられ、受付以外にも庶務的な仕事は何でもこなした。待遇も立場も違うまま、午前9時から午後5時30分まで、正社員と同じか、それ以上に働いた。馘首された時点の年収は税込約350万円。正社員の三分の二ほどだった。
（省略）
「私たち派遣社員は、正社員から“リースさん”と呼ばれていました。（省略）」
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“リースさん”って、これまた酷すぎる
追伸：ストレスの原因を告白しなければならないことがストレスとなり、仕事を休んでしまった。ストレスで仕事を休んでしまう俺だから、俺も馘首や減給を恐れている。幸い今まで減ったことはないが、増えたのは…。
「派遣 セクハラ」でぐぐれ［2010年01月13日］
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「住友不動産 セクハラ」でぐぐれ
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「雇用ポートフォリオ」でぐぐれ
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