「今日、おまえのおごりな」
「えっ、なんで」
「子ども手当てが出るだろ」
「おまえ、おれのこどもにたかる気かよ!」
巷のそこかしこでそんなやりとりが聞かれる日も遠くない今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
横浜駅の近くに踏切はありません。すべて陸橋になっています。
そういうわけで、線路の反対側に出るのはけっこう大変だったりします。徒歩なら横浜駅の構内を通っていけばいいのですが、自転車となるとそうもいきません。
私が中央図書館や県立図書館に出るときに利用するのは、駅から少し桜木町方面にある陸橋です。あの近辺の地理がわかる人には吉村家と角平の間にある陸橋といいますか。
片道2車線、あわせて4車線に歩道も付属している堂々たる陸橋です。下にはレールが12本、線路なら6組、上下合わせて3つの路線が走っています。東海道線や京浜東北線も通る日本屈指の大動脈をまたいでいますから、陸橋のくせになかなか驕った風体しています。
先日、そんな陸橋の上を歩いていたら冒頭の画像の箱が落ちていたので、思わず拾ってしまいました。かかる陸上交通の要衝にて、こんなものを拾っている中学生じみた自分へとむけた自らの眼差しにこもる自己愛の強さに酩酊しながら。ちなみに、(残念ながら?)箱だけで中身は入っていませんでした。
なぜあそこにこんなものが転がっていたかといえば、駅の近辺の通例でこのあたりにラブホテルがあるからです。もっとも、位置関係としては道路の反対側にあたるので、なぜ空き箱だけがあったのかは謎です。それこそ、本当に風に吹かれてきたのでしょうか。
学生のころ、横浜のホビーデータという会社でバイトというかなんというか、まあそんなことをしていた時分、やはり経路がホテル街の横をかすめていて、これまでの人生で唯一、路上に避妊具が忽然と配置してあるのを見たこともありました。
とにかく、横浜駅の近くはそういうものが地表に露出しているところのようです。風水の関係かなんかですかね。よくわかりませんけど。
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