本多孝好『FINE DAYS』

十九歳の女子から借りて読んだ。俺が自分でお金出して読むことは絶対にない本だ。

以下の4つの小説が収録されている。サクッと読み終わった。

- FINE DAYS
- イエスタデイズ
- 眠りのための暖かな場所
- シェード

恋愛小説だってさ。ホラーやオカルト（怪奇現象）の要素が混じっているのが気に入らないが、まあ恐らくそのお陰で楽しめた。

恋愛で良い思いをした例（ためし）のない俺は、恋愛小説なんて興味がない。どうせ「※ただしイケメンに限る」と思うのだ。

けど『シェード』はかなり面白かった。ホラーやオカルトの要素が殆どなかった。気にかけていた青年に、古の恋物語を聞かせる骨董屋の老婆の語り。読んで良かった。

314〜315ページ
---- [start] quotation ----
　おかしなものですね、と老婆はくすりと笑った。

「この年になっても、恋心というのがいったい何なのか、わからずにいます。恋をしていたころは、それはわからなくてもいいものだと思っていました。それはただそこにあるのだから、わからなくともいいと。恋をしなくなってからは、わかる必要がなくなりました。それはもう二度と手には戻らないもんだから、わからないほうがいいと」
---- [ end ] quotation ----

思いがけず好い言葉に出会ったので引用した。

映画化された『イエスタデイズ』が一番つまらなかった。


「本多孝好 FINE DAYS」でぐぐれ
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E6%9C%AC%E5%A4%9A%E5%AD%9D%E5%A5%BD+FINE+DAYS

Amazon.co.jp： FINE DAYS (祥伝社文庫): 本多 孝好: 本
http://www.amazon.co.jp/dp/4396332971


「ただしイケメンに限る」でぐぐれ
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%81%9F%E3%81%A0%E3%81%97%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%81%AB%E9%99%90%E3%82%8B