左の画像は横浜市の中央図書館近くのベンチです。
手すりのようなもので席が区切ってあります。よく見てもらうとわかるのですが、その区切りの下に菱形の痕跡が残っています。以前はこの形の突起だけがあったのですが、それが削られてかわりにこの手すりのような区切りが装着されました。
そもそもこの菱形の突起なり区切りなりがあるのは、席を分けるためではなくて、ホームレスがここで寝るのを防止するためだと思われます。突起では効果がなかったので、手すりの形に置き換えたのでしょう。横浜の中心部ではバスの停留所のベンチなんかも、こんな感じで席を区切ってあります。
こうした処置について、いかにも非情であるという批判はもちろん可能でしょうが、役所としても住民から苦情があれば対処せざるをえないところでして、なんかもうどうしようもないです。
7月ぐらいに『リミット 刑事の現場2』というドラマを放送していました。近所の公園にホームレスが住み着いてしまい、住民の苦情に追い詰められた町内会長(森本レオ)が思い余ってネットであやしげな業者に依頼したら、ビニールシートのハウスにガソリンかけて火をつけたのでホームレスは焼け死んじゃいましたあっはっはっという、プライムタイムのNHKのドラマなのにテレ東の深夜みたいな展開でした。ちなみに脚本は遊川和彦。
そんなこんなで、いろいろ大変なんだと思います。
国がやっていた年末のホームレスのためのシェルターの設置を地方に委ねようとしたら、「他がやらないのにうちだけやったら、全部こっちに集まってしまう」という理由でどこもやらなかったという話があって、本当かどうかはわかりませんけれど、いかにもありそうだなあとは思いました。
一方、右の画像はつくばのベンチ。左の画像を踏まえて眺めると実にのどかな光景です。
もっとも、横浜も中心部を外れれば、ベンチは別に区切ったりしていません。ただし、数は多くないです。つくばはやたらそこかしこにベンチがあって、実にもう座り放題なのですが、横浜はそんなに親切ではありません。まあ、なりの大きな街ですから、そんなものでしょうね。
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