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10日土曜日は、網走のマイミクさんが泊まりに来た。
ちょうど釧路でミンククジラの沿岸調査捕鯨が行われている時期で、9日と10日は鯨フォーラムが開催されており、釧路中心街のたんちょう通り商店街の賛同する飲食店で「鯨フェア」をやっていた。
台風の影響でサンマはないし、たまたまたった2日間しかやらない「鯨フェア」の日に飲みに来たのなら、これは鯨づくしで一杯やるしかないだろう。
最初、満席で入れなかったが、別の店で時間をつぶしてから、あらためて「鯨フェア」参加店の居酒屋「佐良」へ行った。
1軒行った後だから、ここでは心ゆくまで鯨だけで楽しめればいい。
まずは、何はなくとも「鯨フェア」だけのメニュー、「鯨のしゃぶしゃぶ」を食べねば。
しゃぶしゃぶ一式が用意され、見るとサシの回った上等な生鯨の刺身が7枚。
これは刺身で食べても旨そうで、最初の1枚はしゃぶしゃぶしないでそのまま刺身でいただく。
見るからに新鮮な生鯨、まったく臭みもなく、しゃぶしゃぶしなくても旨い。
次に、昆布のダシ汁に水菜とねぎ、しいたけを入れ、生鯨の刺身を1枚ずつしゃぶしゃぶしながらぽん酢でいただく。
これは楽しい。
そして旨い。
生鯨が食べられる釧路の秋は最高だな、そう実感する瞬間だ。
ダシを取った昆布も、しゃぶしゃぶした後のおつゆもおいしくいただいた。
さあ、次も鯨だ。
贅沢にも、この店には鯨の高級部位、「さえずり」もあったので、出してもらう。
「さえずり」とは、鯨の舌のことだ。
薄くスライスして、タレを掛けて青ねぎを散らしていただく。
舌の表面の、黒いざらざらした部分と脂が実に旨い。
気をよくして、次に「鯨カツ」も注文。
いい牛肉の赤身のビーフカツにも似て、これまた旨い。
そして、とどめは「自家製鯨ベーコン」で締める。
「さえずり」と見た目は似て脂身が多いが、「さえずり」と比べるとクセがある。
これがまたおいしい。
やっぱり、秋の捕鯨シーズンの釧路の鯨料理は素晴らしいな。
サンマはなくても大満足だった。
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