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一日異なる話題をはさみましたが、再び前回オホーツクへ行ったときの話に戻ります。
前夜網走で飲んで泊まって、18日の朝飯を食べたところまで日記に書いたが、次は、昼飯まで時間があるので、朝風呂に温泉へ行った話です。
ボクは、古くからあるひなびた温泉が好きだ。
これは、今回泊めてもらった網走の友人と一致している。
そこで、網走市の藻琴から小清水へ向かう道沿いにあるエミュー飼育所の前にある一軒宿、稲富温泉に立ち寄った。
稲富温泉に9時半に着いたが、日帰り入浴は10時からと掲げてあった。
戸を開け、声を掛けてみると、おかみさんは「もういいですよ」と招き入れてくれた。
30分早いのに入れる状態、ということは、どうやらボイラーで過熱しているわけではなさそうだ。
入浴料500円を払って浴室へ向かった。
浴室は、湯船が真ん中の水面ぎりぎりのところで仕切ってあり、向かって左側の浴槽だけに底の方に直接配管され、ゴボゴボ音を立ててお湯が注がれて、左右の浴槽から溢れている。
さらに、右側の浴槽の縁に2個所の切り欠きがあり、そこからさらにその手前にある、人が一人しか入れないくらいの小さな浴槽にも流れ込んでいる。
完全な掛け流しだ。
まずは右側の湯船に入ってみるが、かなり熱い。
なるほど、そういうことか。
源泉が熱いから、源泉が注がれている浴槽には熱くて入れない人もいるんだな。
浴槽によって、「めちゃめちゃ熱い」→「かなり熱い」→「ちょっと熱い」の三段階の温度に別れているんだな。
熱いのを我慢していると、しばらくすると慣れてくる。
首まで浸かると、濁りはないが緑茶色がかった不透明なお湯で、腰まで見えない。
舐めてみると、少し渋味があってかなり塩辛い。
澄まし汁ほどの塩辛さだ。
じっくり一時間くらい掛けて、3つの浴槽全てを楽しんだ。
風呂から上がって、温泉についての説明を見ると、泉温は51.9℃、アトピーや水虫にも効くお湯なんだそうだ。
非加熱源泉掛け流しで成分も濃くて、源泉が空気に触れず直接湯船の底に流れ込む新鮮な稲富温泉、素晴らしいお湯だった。
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