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2009年04月25日21:50

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玄人はずしの電脳学入門Part0002



002「数」の歴史(1)

 さて、「数」の歴史。あれ、「計算機」の歴史じゃないの?って思ってる人いっぱいいるでしょ!あわてない、あわてない。あわてるごじPーはもらいが少ない。本稿は「玄人はずしの電脳学入門」(注2)。前回、「電脳=コンピューター=計算機」ってところまでやった。つまり、計算機に対する理解を深めてゆこうってのが本稿の目的。なら、「計算機」を理解するためには、当然まず、「計算」を理解しなければならない。そして、「計算」を真に理解しようとするなら、「数」を理解しなければならない。そのために、まず「数」の概念を整理し、その概念がもつ基本的な性質をみんなで確認し、おさらいしておこーーってお話。こんなのイラネーーーって思ってる人、どうぞどうぞ、先にお進みください。解るところから読んでくださっておおいに結構。でも、解らなくなったら戻ってきてくださいね!そのために、各項にコンピュータープログラムと同じようにシリアルナンバー振ってあるんだから。おいらに言わせれば、基本的性質は何処にでも顔を出す。繰り返し、繰り返し、顔を出す。やっといたいたほうが良いと思うけど、解ると思う人はどうぞお先に!
 さて、残ってる人においらから質問「数とは何ぞや」。 はい、大小です。ブッブーーー。残念。「大小」を「数」で表す事はできますが、「数」は「大小」ではありません。1メートルと100ミリどっちが大きい? はい、比べることです。ブッブーーー。おしい、でもはずれ。「数」で比べる事はできますが、比べるだけなら「数」はいりません。一緒に並べてみればいい。ライターよりデーブルが大きい。灰皿よりテレビが大きい。一目瞭然。それでは何か?歴史的に調べてみたいんだけど、ちょっと大昔すぎて、正直あまり役に立ちそうもない。考古学的知見によれば2〜3万年ほど前の動物の骨や洞窟の壁に刻まれた櫛状のマークが「数」の概念を表す最古の証拠として挙げられてるけど、おそらくは言語はあっても、肝心の文字がまだ存在しない時代のことなので、くわしいことがわからない。結局、原理的に解析して類推するしかない。
 では、こういうとき、まず、どうするべきか?それは確実な事実を確認すること(つまり、法の支配に従うこと)。そんじゃ、「数」についての確実な事実とはなんなのか?それは「数」とは「言葉」の一種であり、「数字」とは「文字」の一種であるという事。あーー、そこ、梅干食ったみたいなすっぱい顔しない。整理しておさらいだってゆっとろーーが!発見されている「数」は全部「言葉」で表現できるし、表現できる「数字」は全て少なくとも原理的には「文字」でかけるのは事実でしょ。自分たちだって「100」を「ひゃく」と読み、「1000」を「千」と書いとろうが。上記、考古学的知見に例えるなら櫛状のマークはペアリング(対応)の論理によって、おそらくは「獲物」を意味する「単語」として書かれ、直接「数」を意味しないということ、これについて論拠は理由があって次回解説。
 これを言語論的にいえば「代仮の原則」に遵うという。「代仮の原則」とは何か?それは「〇〇は〇〇とみなす」もしくは「〇〇は〇〇を表す」。両者は厳密に言えば違うものだが、一般的には同じとみなして良い。よって、別名「表記の原則」とも言う。じゃ、「代仮の原則」が成り立てば「数」の概念が成立するのか?残念。代仮の原則で成立するのは「言葉(正確には単語)」であって「数」じゃない。「数」の概念が成り立つためにはもう二つ概念上の発見が必要なんです。それについては次回003「数」の歴史(2)から。

(注2)本稿の題名「玄人はずしの電脳学入門」について、「玄人はずし」は玄人さんにとっては当たり前すぎて読む必要がない、もしくは、玄人さんが書いてくれないという意味です。さまざまな玄人さんを排除するつもりはもーとーないです。おいらは熟練の玄人(プロフェッショナル)が歴史を創り、勇敢なる素人(アマチュア)が歴史を変えると考えてますんで、玄人さんの執筆、協力は大歓迎。誰かおらんかい?

(参考文献)

数の歴史 ドゥニ・ゲージ 創元社


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