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2008年11月23日23:53

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私は天才ではなかった

お腹がすいたので冷蔵庫の中を覗いた。
卵が一つだけあった。
半熟卵でご飯を食べよう。
そう思ってご飯を炊いた。
パソコン、暖房機、及び炊飯器を使用しているので半熟卵を作るのに電気コンロを使ったら間違いなくブレーカーが落ちると思った私はステンレスのマグカップに卵を入れて炊飯器の蒸気口に置いておいた。
ご飯が炊き上がる頃にはマグカップが熱を帯びていい塩梅の半熟卵が出来上がる事だろうと自分の天才的な発想力に我ながら感動した。

炊飯器がボコボコいってる。
聞きなれない音だったので炊飯器を見ていた。
するとボン!といって蒸気口に置いてあったマグカップが跳ねた。
倒れたマグカップから卵が冷蔵庫の裏に落ちていった。

「・・・・・」

蒸気の逃げ道を塞いでいた訳だから、冷静に考えると当たり前の結果である。
私は卵を救い出そうと冷蔵庫の裏を懐中電灯で照らした。
卵は飛び降り自殺したかのように破裂していた。
死のダイビング。
よりによって裏側に落ちなくても・・・ ('・c_・` )
いくらなんでもこのままにはしておけないので、冷蔵庫をどかして破裂した卵を掃除しようと冷蔵庫を動かした。

魔界・・・
冷蔵庫の裏はとんでもない世界に変貌していた。
卵が割れてドロドロになった卵黄と白身が埃の塊に覆い被さり、エイリアンの巣のようになっている状況だ。

「ヒッ、ヒィィィィ!」 (((゛◇゛))) カタカタカタカタカタカタ

ほっといて虫でも湧いたら嫌なので雑巾で卵と埃を掃除した。
計6枚の雑巾を使い冷蔵庫裏の掃除は終わった。
埃の塊を拭い去るのと同時に自らの食欲も完全に消え失せた。
食欲が無くなるほどの我が家の腐敗侵食。
この部屋に住んで17年の歴史は伊達ではなかった。
とりあえず、今日のところはもうコーヒー飲んで寝るとしよう。 (ヽ´ω`)
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