先日、会話の中で「カキツバタ」が出てきました。
そう言う名前の花が有る事だけは知っていたものの、実はどんな花なのかは全く分かっておらず。
それよりも、その名で思い出したのははるか昔に習った伊勢物語に出てきた和歌でした。
と言っても記憶はあやふや⋯
すぐ思い出せ出たのは在原業平の歌であり、それぞれの句の頭文字が「か」「き」「つ」「ば」「た」となっており、「唐衣」で始まるといった程度。
それでも有名な和歌なので、調べたらすぐ出てきました。
唐衣着つつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ
別段伊勢物語を勉強したいう訳でもこの和歌が出てくる背景を分かっている訳でもないのですが、当時習った時に感じた疑問を思い出したのです。
前述の和歌を眺めてみれば一目瞭然ですが、計43文字であり、かなりの字余り感を感じます。
この中で「唐衣」「着つつなれにし」が上の句の五七、そして「旅をしぞ思ふ」が最後の七(実際は八ですが)⋯なのは間違い無いでしょう。
当時の授業中はなんとなく聞いていただけだったのか、あとで考えると頭文字が「か」「き」「つ」「ば」「た」となるという事は、真ん中の五七が「つましあれ」「ばはるばるきぬる」で分かれていたのか?
不自然過ぎる⋯
どう考えても「はるばるきぬる」で一つの句でしょう。
ならばその前の句は「つましあれば」か。
ここは六文字ですが、どう考えてもここで切るとしか思えません。
はて(・・?
当時そんな疑問を感じていたのですが、ネットですぐ調べるなんて事はまだ出来ません。
歴史は当時から好きだったものの、古文は大の苦手科目だった事も有り、そんな疑問を感じつつもいつしか埋没していったのでしょうか。
前述のようにカキツバタがどんな花か知らない事も有り、それで思い出すのはこの件くらいしか無いのですが、それにしても半世紀近く経って思い出すとは(@ ̄□ ̄@;)!!
最近の事は忘れても昔の事は覚えているものだとは聞きますが、やはりそういう事なのか。
何にせよ、思い出してしまったので現代人らしくネットで調べてみた訳です。
その結果は
唐衣
着つつなれにし
つましあれば
はるばるきぬる
旅をしぞ思ふ
という五七六七八という破格の和歌で、各句の頭文字を繋げば「カキツバタ」ではなく「カキツハタ」で良いそう。
ずっと忘れていたとは言え、長年の疑問が氷解!
字余り感たっぷりな和歌ですが、こうした破格の和歌というのもけっこう有り、例えば君が代もそうです。
元は古今和歌集に収録された和歌(読み人知らず)であり、
君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
巌となりて
苔のむすまで
という五七六七七になっています。
それはそうと、カキツバタの謎が解けたところで、そもそもカキツバタがどんな花なのかも調べてみました。
どうやらアヤメの仲間だったようです。
知らなかった(@ ̄□ ̄@;)!!
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