ジョナサン・ハイト著『社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学』を読んだ。
これ、買ってから長いこと放置してたんだよなぁ。なんか、ハードル高くて。
じゃあ、なんで買ったのかっていったら、買った当時、話題になっていたのだと思う。
内田樹がどこかで言及していたと思ったのだけど、ブログを検索したものの、出てこなかった。なんてゆってたんだったかなぁ、って気になったんだけどね。俺のかんちがいかもしれない。
さて、本書。
左と右、ってゆうと、政治的な話題かという気はしていた。
実際、まったく政治的な話が出てこないわけではない。
ただ、中身としてはもっと広いと思う。
原題は
『The Righteous Mind Why Good People Are Divided by Politics and Religion』
良識ある人が、どうして政治や宗教で分断されるのか、といったところだろうか。
進化生物学とか、哲学、歴史、かなり幅広く話題に富んでいて、中身が濃かった。
本書をこういう本だった、というためには、もう少し咀嚼が必要だ。いくつか、面白い話、印象に残る話があった、というのが精いっぱいだ。
でも、そういうちょっと背伸び気味で咀嚼する本が、いい頭のトレーニングにはなるんじゃないかな。
読んでいる中で、マークとジェリーの道徳ジレンマという話があった。
このエピソードなら、ほかの本でも読んだよなぁと思ったんだけど、訳者あとがきによれば、本書もしくは少なくとも著者ジョナサン・ハイトが最初に出した話なのだそうな。
それがあちこちで使われるようになっている、ということなんだね。
最初は、古典的な話なのかなと思ったら、起点が出てきたというのがなかなか興味深い。
具体的な内容は、ネットを検索していただければ、すぐに出てくるだろう。
犯罪とも、一口に悪いこととも言い切れないかもしれないが、でも人によっては強い嫌悪を感じること、という話があるものだ。
では、どうしてそこに嫌悪を感じるのか。
それを進化であったり、生物学であったり、さまざまなアプローチで考察していく。
面白かったね。
最近、咀嚼しきれてないけど、自分のものとしたいな、と思う本をいくつか読んだ。
本書も、その一冊だ。
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