石油由来のプラスチックは低廉で加工が簡単です。でも使用後ゴミになった時、その取り扱いはすこぶる難しく、環境汚染をすぐに引き起こしてしまいます。だから「できるだけ使用を控えよう」と声高に叫ばれてきましたが未だに年間4億3000万トンも生産されています。そのうちリサイクルされているのは10%にも満たず、多くは焼却炉で二酸化炭素を大量に出しながら燃やされています。
燃やされないものの、大いに困ったちゃんなのが海に流れていく廃プラスチック。年間800万トンものプラスチックゴミが海洋流出しています(2050年までにプラスチックの量が魚より多くなると予測されています)。そして紫外線や波などで微細化されて(でも分解されません)マイクロプラスチックになります。
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これをプランクトンなどと思って小魚が取り込み、それを大魚が、さらに人間(下図ではイルカ)が摂取します。
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海面を漂っている廃プラスチックの回収は実用化されています(本稿0462【海洋清掃】)し、魚がエサと間違えて食べないようにする方法(本稿0311【デナトニウム】)も。ハチノスツヅリガという蛾の幼虫=スムシに食べさせる(本稿0482)方法もあります。
さらには石油由来のプラスチックそのものを使用しない動きもあります。ライメックスという石灰石が由来の材料で代替するのです(本稿0236・0356)。ファストフード店がプラスチック製ストローを廃止したり、スーパーマーケットでレジ袋を有料化したりするのも「プラスチックを使わない運動」の一環と言えます。
上記に加え、画期的な技術が日本で開発されました。大々的に実用化されればノーベル化学賞を取っちゃうのでは?と思わせるようなそれは「超分子プラスチック」と言います。
これは、簡単に言うと塩水に溶けて無くなっちゃくプラスチックです。僅か数時間で。即ち、海に流れ出ると消えてしまうということ。
また、地中に埋めれば数日で消滅するのですと(土壌には僅かながら塩分が含まれているそうな)。
今までは、レジ袋のような柔らかいフニャフニャの超分子プラスチックしか作ることができませんでしたが、最近は研究が進んで硬い構造体に加工できるようにもなってきたそうです(アルミニウムと同等の強度があるとか)。
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海辺の街のクルマのバンパーが溶けるかも?
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