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2023年07月20日19:34

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直木賞・・・

 昨日、第169回芥川賞と直木賞の受賞作が決定しました。
 芥川賞は市川沙央『ハンチバック』、
 直木賞は垣根涼介『極楽征夷大将軍』、永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』です。
 芥川賞の市川沙央さんは、重度の障害があり、
 人工呼吸器使用と電動車椅子を使用されているとの事で、
 現在のデジタル機器を使って小説を著しているのでしょう。 
 素晴らしい事だと思いました。

 直木賞を受賞した永井さんは知りませんでしたが、
 垣根さんは、僕の好きな作家の一人で、結構著作を読んでいます。
 最初に読んだのが、2014年3月23日に読んだ、「ワイルド・ソウル」でした。
 戦後の日本が行って来た南米への移民政策が、
 いかに酷いものであったかを描いたハードボイルド小説で、
 悲惨な末路を辿った一世の代わりに、
 その子供達が外務省に復讐を果たすと言うストーリーだったと思います。

 その後、ヒートアイランドシリーズの
 「ギャングスター・レッスン」や「サウダージ」、「ボーダー」などを読み、
 企業のリストラを請け負う会社の社員を描いた連作短編の
 「君たちに明日はない」、「借金取りの王子」を読み、
 男たちを翻弄する物静かな公務員の女性を描いた「月は怒らない」、
 神社の狛犬が大型犬に変身する「狛犬ジョンの軌跡」など、
 いずれも面白いと思いました。

 その他、垣根さんは歴史小説も著しています。
 応仁の乱当時の京都を舞台とした「室町無頼」は、
 最近関心が高まっている室町時代の民衆を描いていました。
 そして、とにかく斬新な歴史小説だと思ったのが、「光秀の定理」でした。
 これは、確率論の「モンティ・ホール問題」を使っていました。
 「モンティ・ホール問題」が何かと言うのは、
 僕もキチンと理解していないのでご容赦下さい。

 更に、「信長の定理」では、
 マーケティングの法則であるパレートの法則に
 信長が気付くとの設定で描かれています。
 これは、「売上げの8割は2割の社員に依存する」との法則ですが、
 ともかく、これも従来の歴史小説には見られない描き方だと思いました。

 そのような次第で、垣根さんは歴史小説でも面白い作品を著しています。
 今回、直木賞を受賞したのは、「極楽征夷大将軍」で
 足利尊氏を描いているとの事です。

 長年お付き合い下さっている方はご存知かと思いますが、
 僕は、本はほとんど図書館の本を借りて読んでいます。
 「極楽征夷大将軍」、直木賞作品になりましたので、
 間違いなく図書館には入るでしょうが、
 希望者が集中して読むのは結構先になりそうです。


【今日の一句】
 疲れてる この言い訳の 世話になり


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