昨日、作家の原�錣気鵑�5月4日に亡くなったとのニュースがありました。
直木賞を受賞していますが、余り有名な作家ではないような気がしますが、
一方で熱心なファンのいる作家だったと思います。
僕もその一人です。
1946年12月18日、佐賀県鳥栖市生まれで、
九州大学文学部美学美術史科を卒業後、
上京して、フリージャズ・ピアニストとして活動した後、
鳥栖市に帰郷して執筆活動を行って来ました。
最近は多作の作家が多いですが、原さんは寡作でした。
これまでに出版された長編は5作だけで、あと短編が1冊だけのはずです。
その5作は、
『そして夜は甦る』(1988年4月)
『私が殺した少女』(1989年10月)
『さらば長き眠り』(1995年1月)
『愚か者死すべし』(2004年11月)
『それまでの明日』(2018年3月) で、いずれも早川書房で出版されていて、
『私が殺した少女』で直木賞を受賞しています。
5作とも主人公は、西新宿に事務所を構える私立探偵の沢崎です。
アメリカの作家レイモンド・チャンドラーの影響を受けた作風で、
日本のハードボイルド小説界に新風を巻き起こしたと評されています。
スポーツ報知に載っていた、2005年1月12日のインタビュー記事では、
「一つの章を書いている時、次の章はゼロでないと駄目。
先が分かっているほど、興味がそがれる。
読者が読むように書いていく。
だから、1作、書き終わるたびに空っぽになるんです」と明かしてくれた
独自の創作法。
1行1行を命を削るように書き、誰もが称賛する美しい文章を生み出す執筆法が
寡作の理由だった。」との事です。
僕が『それまでの明日』を読んだのは、出版されてから時間が経った、
2020年2月の事でした。
ファンとは言いながら、本は買わずに図書館で借りるだけなので。
沢崎は、煙草を吸い、携帯も持たず、パソコンも使わない、
正に昭和の時代の探偵です。
最後に東日本大震災について触れられていました。
次作では、携帯やスマホなど、現代社会の情報化をどのように反映させるのかと
楽しみにしていたのですが、
残念ながら、次作は読めなくなってしまいました。
【今日の一句】
勇気なく 映画館の前 素通りし
アッチ系の映画です。
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