昔見た映画なんだけどね。
両親が亡くなった男の子が教会に引き取られてくる。
元気で活発で、ときどきいたずらをして叱られる。
ある日叱られたあと、その子は礼拝堂の奥の部屋で痩せた男の人に出会う。
手や頭にけがをして血が出ていたのを気の毒に思って、
男の子は台所からパンと、修道士が飲んでいたワインをもってくる。
男の人はうれしそうに飲み食いして「ありがとう」と言う。
それから二人は時々その部屋で会って、
男の子は食べ物を運び、痩せた人と話をするようになった。
ある日、痩せた人が言う。
「感謝のしるしに、君の望みをなんでもかなえてあげるよ」。
男の子は言う。「お母さんに会いたい!」
「できるけど、ここにはもう帰ってこれなくなるよ」
「それでもいい、お母さんに会いたい」。
…実はこのやりとりを、修道士のひとりがのぞき見していた。
パンが少なくなるので不思議に思い、見張っていたのだ。
ふたりを見た修道士は驚いて、他の修道士を呼びに行く。
戻ってきてみると、物置にあった古いキリスト像に抱かれるようにして
男の子は死んでいた。
叱られることはあっても、かわいがってくれる修道士もいて、
楽しく暮らしていると思ったんだけど、
やっぱりお母さんに会いたかったんだね。
「安楽死」とは関係ないんだけど、
こどもの死の話を聞くと、いつもこの映画を思い出す。
寿命とか運命とかは変えることができない、どうしようもないものだけど、
もし、こどもが死ぬしかないのなら、せめてこの子のように、
キリストに優しく抱かれて天に上るように、あってほしいと思う。
追記;映画は「穢れなきいたずら」。原題「パンとワインのマルチェリーノ」
■オランダ、1〜11歳の安楽死容認へ 緩和ケア十分でないなど条件に
(朝日新聞デジタル - 05月08日 17:03)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=7402958
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