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2023年03月08日19:10

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ヨコハマメリー・・・

 相変わらず映画を観ています。
 今日は、中村高寛監督のドキュメンタリー映画「ヨコハマメリー」を観ました。
 2005年に製作されていますので、ご覧になった方もいらっしゃるかと思います。

 メリーさんをご存知でない方もいらっしゃるかと思いますが、
 メリーさんは、横浜市の中心部でしばしば目撃された伝説的な娼婦です。
 白塗りの厚化粧にフリルのついた純白のドレスという印象的な風貌や
 謎に満ちた人物像から、数多くの歌や文学、演劇の題材となりました。

 映画は、メリーさんの人生を、関係があった様々な人が、その人生を語ります。
 一人芝居の「横浜ローザ」で
 メリーさんをモデルとしてローザを演じた五大路子さんや、
 脚本家の杉山義法さん、歌手の清水節子さん、風俗ライターの広岡敬一、
 作家の団鬼六や山崎洋子さん、舞踏家の大野慶人などです。
 彼女を語るとともに、彼女がいた戦後の横浜の街についても語っています。
 元愚連隊だったと言う高齢の男性なども出て来ます。

 横浜の街の商店など、様々な人がメリーさんを支えていたようです。
 メリーさんがよく立っていた宝飾店の店主は、彼女を追い払ったりしなかったので、
 盆暮れにはメリーさんが品物を届けていたとの話ですし、
 クリーニング店では、彼女の衣類などを預かっていたとの事です。

 そうしたメリーさんの周辺の人物で、特に中心になるのが、
 永登元次郎と言う、横浜でシャンソンバーを経営するシャンソン歌手です。
 若い頃は男娼をしていたとの事で、メリーさんと通じるものがあったと語っています。
 撮影当時は60歳前後で元気そうに見えますが、実は末期ガンを患っています。

 1995年、74歳になったメリーさんは、クリーニング店の夫人の勧めもあって、
 故郷の岡山県に帰ります。
 しかし、広島県の津山の高齢者施設で生活をしていたようで、
 永登は、そこまで出掛けて、メリーさんの前で「マイウェイ」を歌います。
 この歌、とても良かったです。
 そして、メリーさんが登場します。
 街に立っていた厚い白塗りではなくて、素顔に近い感じでしたが、
 とても綺麗な品の良い人で、可愛らしいお婆さんでした。
 厚い白塗りは、素顔を隠す職業上の仮面のようなものだったのかも知れません。
 映画は、二人が100歳まで生きようと指切りをするところで終わります。

 この映画の冒頭で、インタビューを撮影した3人の訃報が出て来ます。
 永登は、映画の完成を待たずに2004年に亡くなっていましたし、
 メリーさんも2005年1月14日に84歳で亡くなりました。

 この映画、とても良いと思い、感動してしまいました。
 色々な人生があったのですね。
 映画の予告編がありましたので、宜しければご覧下さい。
 https://www.youtube.com/watch?v=IK2mNOktA94


【今日の一句】
 恐怖だね 背筋も凍る 値上げかな


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