多くの観たい映画の中から、昨日は「アルジェの戦い」を観ました。
ご存知の方もいるかと思いますが、
1966年にイタリアとアルジェの合作映画で、
1966年のベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した戦争映画の名作で、
学生時代、映画館で観た記憶があります。
2月8日で、u-nextでの配信が終了するとの事だったので、慌てて観ました。
映画は、1954年から62年にかけて、
フランスの支配下にあったアルジェリアで起こった独立戦争を描いています。
ジャーナリスト出身のジッロ・ポンテコルボ監督が、
目撃者や当事者の証言、残された記録文書をもとに、
戦争の実体をドキュメンタリータッチでリアルに再現していて、
白黒の映像で、とても緊迫感のある作品になっています。
アルジェリア市民8万人が撮影に協力し、
主要キャストには実戦経験者を含む一般人も多数参加しています。
アルジェリアの首都アルジェのカスバでオールロケを敢行し、
5年の歳月をかけて製作されたとの事です。
映画は、アルジェの街の若者が主人公になっていて、
やがて、民族解放戦線の一員になります。
民族解放戦線は、当初警官などに対するテロを行いますが、
フランス人の警察署長は、容疑者として逮捕した男の家を爆発してしまいます。
これを受けて、民族解放戦線は怒り立つ市民をなだめるとともに、
フランス人居住区の酒場などでの無差別テロを行うようになります。
フランス政府は、空挺部隊の精鋭を治安維持に投入します。
空挺部隊は、拷問を行って、民族解放戦線の解体を進めます。
そして主人公の青年も仲間と共に爆殺されます。
こうして、一連の独立運動は沈静化しますが、
2年後の1960年、アルジェリアの街で、
突如反フランス政府へのデモ活動が始まります。
フランス軍はこの暴動を鎮圧しようとしますが、住民の勢いは留まりません。
こうした動きに、フランスの世論も動き、
更に2年後の1962年アルジェリアが独立して、映画は終わります。
今以て、世界中でテロが起こっています。
テロは、絶対に許されることではないですが、
テロに走らざるを得ない民衆の心情などが描かれています。
2年後の独立運動は、それほど丹念に描かれた訳ではないですが、
結局、テロでは何も解決しない事を述べているのかも知れないと思いました。
1957年の刑務所内で、死刑囚の執行が行われるシーンがありましたが、
まだ、ギロチンが使われていたのですね。
空挺部隊の指揮官は、
第二次世界大戦中はレジスタンスとしてナチスと戦った人物でした。
まだ、そのような人がいた時代だったと思いながら、
この指揮官はクールなのですが、必ずしも冷酷でない人物として描かれていました。
学生時代に観て良い映画だと思いましたが、やはり良い映画でした。
ベネチア映画祭でグランプリにあたる金獅子賞を受賞した際、
現地入りしていたフランス代表団が「反仏映画」として反発し、
フランソワ・トリュフォーを除く全員が、
会場を退席したという逸話が残されているとの事です。
【今日の一句】
道の駅 本当(ほんと)の駅より 人がいる
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