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2022年05月12日15:30

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米国製榴弾砲はロシア製よりも長距離射程でドンバス戦役一変

ウクライナ軍が使い始めた米M777榴弾砲の威力
How American M777 Howitzers Could Turn the Tide of Ukraine War
2022年5月11日(水)16時53分
ダーラー・ロシュ

<旧ソ連製の榴弾砲に代わってウクライナ軍が使い始めた最新式のM777榴弾砲は、東部ドンバス地方でのロシアとの戦いも引っくり返す「ゲームチェンジャー」になるかもしれない>

アメリカがウクライナ軍に供与するM777榴弾砲が、その正確性と威力で、ロシア軍との戦いの流れを変える大きな切り札になる可能性が出てきた。

ウクライナ軍はすでにこの榴弾砲を、ロシア軍に対する砲撃に使用している。この野戦向け大砲は、同国軍がこれまで持っていた旧ソ連製の兵器と比べて、性能が格段に向上している。

アメリカはM777榴弾砲90門の供与を開始したほか、オーストラリアは6門、カナダは4門を供与した。現在アメリカ陸軍および海兵隊によって用いられているM777は牽引式の榴弾砲で、最大射程距離は15マイル(約24キロメートル)、操作には8〜10名の兵士を必要とする。

ウクライナの「キエフ・インディペンデント」紙の防衛担当記者、イリア・ポノマレンコは5月10日、こうツイートした。「M777はすでにドンバス地方に到着し、ロシアとの戦線で戦闘に用いられていることが確認できた!」

砲弾は精密誘導が可能
M777の口径は155ミリ。ポピュラー・メカニクス誌によると、これはNATO軍の標準的な規格だという。この点は、ウクライナが持つ旧ソ連製の口径122ミリおよび152ミリの榴弾砲からの性能向上と言える。

ウクライナが保有する「2S3アカーツィヤ152mm自走榴弾砲」は、最大射程が10.5マイル(約17キロ)しかない。同国の大砲は1991年の旧ソ連時代に製造されたものなので老朽化が著しい。

これに対し、M777榴弾砲は一般に精密誘導が可能な砲弾「エクスカリバー」を発射する。これは、衛星利用測位システム(GPS)を用いて標的を正確に狙えるもので、ウクライナはこの砲弾が供与されることになっている。4月25日付のAFPによると、カナダはすでにエクスカリバーを供与しているとのことだ。

アメリカ陸軍習得支援センター(USAASC)はエクスカリバーについて、「作戦司令官に対して、より強力な火力支援を提供し、致死性を向上させ、一般市民の巻き添え被害の可能性を減少させる」と説明している。

「エクスカリバーの砲弾は、妨害電波に耐える内蔵GPS受信機を搭載しており、慣性ナビゲーションシステムを改良している。これにより飛行中の正確な誘導が可能になり、射程距離に関係なく、ミス・ディスタンス(標的と実際の着弾点の間の距離)は2メートル以内に抑えられ、劇的に正確性が向上している」と、USAASCのウェブサイトでは解説されている。

M777榴弾砲の正確性と射程の長さに、性能が向上した155ミリ口径の砲弾が加わることは、ウクライナ軍にとって大きな強みとなる可能性がある。ウクライナ軍はすでに、同国北東部にある都市ハルキウ周辺の地域を奪還しつつあると伝えられている。

砲弾とドローン
英タイムズ紙は5月9日、ウクライナ軍がすでに、M777を用いたロシア軍拠点の攻撃を開始したと報じた。ドンバス地方では、大砲やドローンをより効果的に用いた戦いを行える側が優位に立つだろうという専門家の見方も伝えている。

戦闘初期の段階でウクライナの首都キエフの攻略に失敗したロシア軍が、次に狙いを定め、戦力を集中しているのがドンバス地方だ。ウラジーミル・プーチン大統領も、5月9日に行った戦勝記念日の演説で、ドンバス地方の重要性を強調した。

ウクライナはまた、ロシア軍の進軍を妨害するためのドローンも入手している。これらのドローンは偵察に用いられ、標的を特定後、大砲で攻撃する。

戦況を一変させる武器
かつてアメリカ陸軍の陸軍野戦砲兵学校の校長を務めたこともある退役少将のブライアン・マッキーナンは、4月25日付けの「ディフェンス・ワン」記事で、榴弾砲は「ロシア側の軽装甲機動車や支援車両や大砲」への攻撃に効果的だと語っている。「ロシア軍の攻撃能力を削ぐ上で、大きな力を発揮する武器になると思う」

同様に、イギリスの王立防衛安全保障研究所(RUSI)が4月22日に発表した報告書は、ウクライナ軍の総司令官、ヴァレリー・ザルジニー大将の上席顧問をつとめる人物の発言を引用している。「対戦車ミサイルには、ロシア軍の進軍を遅らせる効果があったが、壊滅させたのは我々の大砲だ。ロシアの部隊を崩壊させたのは大砲だった」

第二次大戦中に連合国軍がオランダで実施した「マーケット・ガーデン作戦」に関する著書を持つR.G.ポウルセンは、5月10日に投稿したツイートで、M777を「戦況を一変させる兵器(ゲームチェンジャー)」と呼んだ。

アメリカ軍による訓練
アメリカ国防総省の高官は5月9日の記者会見で、「現時点で310名以上のウクライナ軍兵士が、M777に関する訓練を完了した」と発言。約束した90門のうち85門がすでにウクライナに届けられたと述べた。

「これに加えて我々は、2週間に及ぶM777のメンテナンス講座を開始した。これは新たな進展になる。ウクライナ国内に非常に多くの榴弾砲が配備されることになった以上、メンテナンスの支援も重要だ」

米国防総省のある高官は4月29日、ドンバス地方でウクライナ軍を支援することに関して、M777は「圧倒的に効果的」だと考えられていると述べた。

M777榴弾砲に加えて、別のタイプの155ミリ大砲も供与される予定だ。オランダはPzH2009自走榴弾砲を6門送っており、フランスも10〜12門のカエサル155mm自走榴弾砲を供与すると約束している。

(翻訳:ガリレオ)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/05/m777_1.php
ロシア兵の士気が低いから、ロシア軍が撤退しているのではなく、兵器の性能の差が、勝敗を分けているのです。

立証されたので、今後ロシア製は売れなくなるでしょうw

インドはロシア製の武器を米国製に変更すれば、クワッドが継続出来ます。
ロシア製武器をベースにしている中共軍は、台湾への侵攻を躊躇して欲しいものですw
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