今日のニュースで、俳優の李麗仙さんの訃報がありました。
22日、肺炎のため東京都内の病院で死去し、79歳だったとの事です。
舞台での活動が主軸で、その個性的な演技で「アングラの女王」の異名があり、
それを報じるニュースも多かったですね。
ご承知のように、唐十郎さんと結婚し、その前から「状況劇場」で、
アングラ演劇に取り組んでいました。
チョッと調べてみたら、「状況劇場」が新宿の花園神社で紅テントを建て、
演劇を行い始めたのが、1967年8月の事だそうです。
僕よりも少し上の年代と言う感じがしています。
学生時代にも、余り演劇とは縁がありませんでしたので、残念な気がしていました。
そんな事もあって、李麗仙さんの芝居を1度だけ観た事があります。
2010年4月8日の事でした。
宇都宮市の中心部二荒山神社の階段の前で演じられた一人芝居でした。
世阿弥の能の「桜川」を翻案した演劇で、
「桜川」は狂女物と呼ばれる能ですから、李麗仙さんに相応しい感じもしました。
夕方からの演劇で、かなり寒くて、これは大変だと思っていたら、
知り合いが余分に毛布を持って来ていて、
それを貸してくれて助かったのをよく覚えています。
芝居の中身は、余りよく覚えていませんが、
李さんが一人7役を演じ分けていたので、
話の筋が分かりづらかったような感じでした。
話が進んでいくうちに、李麗仙さんも演じながら汗をかいてきて、
次第にその彼女の熱が伝わって来るような感じがしました。
李麗仙さんは、舞台だけではなくテレビドラマなどにも出演していましたが、
やはりアングラ演劇の印象が強い女優だったと思います。
アングラ演劇は、ご承知のように既存の演劇とは異なり、
反体制運動や反商業主義の思想があり、
1960年代から1970年代にかけて、大きな文化的な運動になりました。
その女王と呼ばれる李麗仙さんが他界されて、
また昭和が遠くなったような感じがしています。
【今日の一句】
平凡で 普通だと言う 人多し
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