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2019年12月27日01:32

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1月のラテンアメリカ探訪

第176回ラテンアメリカ探訪のお知らせ

「インカ帝国領土拡大とケチュア族の移動:絣(かすり)と藍染めを追って」

私の先住民の染織を探す旅の基本、それは他部族制圧に送ったインカの「防人」のような集団が暮らした形跡の、点々と遺された「絣」の技でした。
プレ・コロンビアの昔から土地や水や女性を巡って、争ったり統合したり交易したりの歴史は繰り返されてきたはずです。ボーダーレスの時代の先住部族の子孫たちの衣服や持ち物について(共通性にも)、あの村にはオリジナルがあるらしいと聞けば飛んで行ったという私なりの見聞録ですが、今から思うと1980年代、長いテロの時代の前のタイミングで記録できて本当にラッキーでした。
世界の染織史の中でも、とりわけ華麗でユニークな染織技法を誇ったアンデス文明。しかし16世紀のスペイン軍侵攻を境としかつての豊かな染織文化は衰退していきました。
インカ帝国と呼ばれる所以、クスコで誕生したケチュア族の王国は最盛期には80の民族と1,600万の人口をかかえ、ペルー・ボリビア・エクアドルの大部分、現在のチリ北部から中部、アルゼンチン北西部、コロンビア南部にまで広がっていたことが遺跡および遺留品から判明しています(Wikipedia参考)。
私の古代アンデス染織文化への興味は、図書館で出会った一冊のPERU「天野博物館」図録から始まりました。当時、北欧の高機織りを習っていてある程度の知識はあったものの、この「アート」はなんだと衝撃を受け、それが実にプリミティブな手法でしか表現できない事に気づき、ペルーの天野博物館の天野芳太郎館長に会いたいという一心でお金を貯めスペイン語も習ってバックパック背負ってひとり出かけたのが、1980年の夏でした。私の旅は2020年で40年目となります。
偶然、お世話になった日系ファミリーの紹介はあったものの一人のバックパッカーにすぎない私を、故天野芳太郎先生はいつでも研究室に来て引き出しを開けて染織品を見ていいと許可してくださり、奥様の美代子さんには当時のボリビア織物コレクションを見せていただき、天野先生には何でも質問する前にまず目の前の「織物に聞きなさい」と教えられ、さらに疑問があったら現地を旅して自分の眼で確かめる事が大切とアドバイスをいただきました。
1980年、ペルーで日本人の生涯の親友ができました。その親友とアマゾン源流地帯の奥地に入ったのは関野吉晴さんに次ぐと言われ、外国人がまだ来なかった地で先住民の泥染め・藍染め体験もできました。
この度はボリビアやエクアドルに拡散したインカの「絣」の技を探す旅を中心に、現在も通い続けているコロンビアの先住民の手仕事紹介を含め、アンデスの染織と伝承のスライドトークをさせていただきたく思います。

発題者=山本悦子(Sierra y Selva(アンデスとアマゾンの染織・工芸品))

日時=2020年1月27日(月)開場18:30 開演19:00〜21:00
会場=千代田区和泉橋区民館5階洋室D
   秋葉原駅昭和通り口下車徒歩3分、書泉ブックタワー隣
※座席は25席ほど、先着順。予約不可。それを超えると、お立ち見になる場合もあります。
会場費=400円

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