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2019年03月27日02:36

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「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」

ボルタンスキー以来の、東京都庭園美術館である。アール・デコ建築の傑作といわれる旧皇族邸を、そっくりそのまま使った美術館で、その名称の通り、広い和洋2つの庭園を、有している。場所は、JRの目黒駅東口を下車し、徒歩で10分ほど。
岡上淑子さんは、シュールレアリスム色の濃いフォトコラージュで知られるアーティストだが、正直、もう亡くなった方とばかり、思っていた(失礼ッ)。図録の年表によると、今年91歳になるが、まだまだ、お元気の様子。失礼にも、もう亡くなった方と思ってしまったのは、彼女がそのフォトコラージュ作品を発表していたのは、1950〜57年の、たった7年間にすぎないからだ。結婚を機に、29歳でコラージュ制作からは離れたが、その後も、スケッチや水彩画等は、趣味で描かれていたということも、今回の展覧会で、初めて、知った。
その彼女の作品は、メディア報道や、NHKの日曜美術館等で観て、知っていたが、この目で観るのは、今回が初めて。彼女自身の言葉によれば、コラージュとは、「他人の作品の拝借。鋏と少しばかりの糊」。しかし、そうして完成された、精緻で詩的な作品は、まごう事なき、岡上淑子というアーティストの、唯一無二の世界になっているのが、凄い。圧倒されたといっても、いい。これだけの完成度の高い作品を、彼女は20代のたった7年間で、つくり上げたのだ。
図録の年表によって、彼女が私の娘と同じ学校に通っていたということも、知った。文字通り、岡上に関しては、知らないことばかりである。
展覧会をじっくり観たあと、美術館の歴史的な建物や、庭園も、改めて鑑賞し、芝生の上に置かれた椅子に座って、本を読んだ。天候もよく、暖かくて、いい1日だった。
目黒駅から山手線に乗ろうと思って、駅に向かって歩いていたら、品川行きのバスが、ちょうど、バス停に停まっていた。思わず飛び乗ったら、わずか10分あまりで、もう品川駅の高輪口に着いてしまった。これからは、東京都庭園美術館に行く時は、品川から、目黒行きのバスに乗った方がいいと、わかった。

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