昨年の11月1日に外泊を許されて家に戻った同居人でしたが、
3日の夜に病院にまた戻りました。
戻るのを嫌がっていましたが、すぐに退院出来るからと言いながら送って行きました。
翌4日に医者から話があると言うので、自治医大に出掛けました。
僕と同居人と義姉と一緒に話を聞きました。
話の内容は、1回目の抗癌剤が全く効いていなくて、
彼女の癌が卵巣癌の中でも極めて特殊なものであるので、
別の抗癌剤が効くかどうか分からないと言う事でした。
そして、別の抗癌剤を使うか、緩和ケアに移行するか、
本人が決めて欲しいと言うものでした。
緩和ケアには、積極的な治療を断念するのが前提なので、
平行しての治療は出来なくなるとも言われました。
緩和ケアの内容はある程度理解はしていましたが、
完全に治療を諦めると言うのが、僕には納得が出来ませんでした。
命への望みを完全に絶ってしまうのが患者のためなのか、
この疑問は今もなお続いています。
同居人もショックだったようですが、
それでも、かねてから彼女が考えていた質問を主治医にぶつけました。
「先生のお母様だったら、どちらを選択しますか?」との質問でした。
主治医は困ったような顔をしましたが、
「決して誘導する訳ではないですが、もう1度チャレンジするのを勧めると思う。」と
答えてくれました。
今の医療現場の方針なのでしょうか、誘導を堅く止められているのですね。
その方が患者は納得出来ると言う事なのかも知れませんが、
何の知識もないので、難しい選択になります。
彼女もその場では答えを出しませんでした。
そして翌5日退院しました。
前回の抗癌剤の治療で酷い副作用があったので、
彼女としては再度の治療を渋っていました。
僕としては、この時点で諦める訳にはいかないと思い、
再度のチャレンジを勧めましたが、中々納得しませんでした。
7日に再度の診察があるので、その時に色々な事を尋ねてみて結論を出そうと言う事で、
前の晩は話を切り上げました。
7日に病院に行って、診察が始まったら、突然彼女は泣き出してしまいました。
彼女が尋ねたがっていた事を僕が主治医に質問をしましたが、
その途中で、彼女は「受けます。」とハッキリ言いました。
後で話を聞いたところ、何か胸が一杯になって言葉が出なかったと言っていました。
その時は、彼女の決断がとても有り難いと思いました。
しかし、結果的に、彼女に苦痛を与え、寿命を縮めてしまったのではないかと
今でも大きな悔いになっています。
次の抗癌剤の治療が始まったのは17日です。
それまでの僅か10日余りの日数でしたが、
家で彼女はなるべく身体を動かそうとしていました。
色々な片付けものをし、料理も作ってくれました。
一緒にテレビを見たり、色々な話をして、
とてもかけがいのない時間を過ごしました。
明後日から3・4日、チョッと出掛けて来ようと思います。
明日から少しの間、日記を休ませて頂きますので、ご承知下さい。
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