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2015年07月18日10:39

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「Dressing Up(ドレッシング・アップ)」試写会報告

主人公の桜井育美は、父親と2人で暮らす中学1年生。彼女は、自分の将来を、具体的に、想像することが出来ない。父は優しく過保護だが、それは現実逃避の優しさにも見える。その父が、彼女に問われて、一番、避けるのが、彼女が幼いころに亡くなったという母の話題だった。
ある日、育美は母の日記を見つけて、密かに、読み始める。母の死は自死で、母は、心に深い闇を抱えた、恐ろしい「怪物」だった。母の過去を知り、それを追体験する中で、育美は自らの心の奥深くにも潜む「闇」の存在を知り、そして、それは次第に、彼女の住む世界を侵食し、変貌させていく・・。
脚本も書いた監督の安川有果は、「私が小学生の頃、猟奇的な事件を起こした当時中学生だった男の子が、今は親であってもおかしくない年齢に達していることに気付いたことから、この物語を考えました」と、語っている。「そういった人物を親に持つ子供がいたとしたら、その子供はどのようにして生きていれけばいいのか、幸せになることは出来るのかを探求したいという気持ちがありました」。
その安川の出した、ひとつの答えが、この映画の結末でもある。果たして、育美はこちらの世界に踏み止まれるのか???
撮影時は小学生であったという、育美役の祷キララの、抑制された名演は、見事というしかない。68分の短い作品ながら、見応えは十分。安川有果監督の才能にも、ただただ、感心。この作品は公開までに、長い時間がかかったというが、是非是非、その新作を観たい監督である。
「シアター イメージフォーラム」にて、8月中旬、レイトショー公開の予定。

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