マーガレット・アトウッド著『侍女の物語』を読みました。
買ったのはずいぶん前で、買ったときから、なんとなく読んだ方がいいだろうなぁと思いつつ、翻訳だし、ディストピアっぽいし、読まないだろうなぁと思うところもありました。
読んでみると、実際、憂鬱になる描写もないではありません。
主人公の目線が、不遇な立場にされた女性たちなので、男の身としてはなおさらね。
超少子化の中、女性の権利を制限し、子どもを増やそうとする独裁国家。
それまで対等だったはずの夫が、気づかうそぶりを見せつつも、いつしか上から目線になっているのを敏感に感じるあたり。
それって、現実でもなんかありそう。
俺は大丈夫か、なんて思うところもありました。
気鬱に場面も続きつつ、ただ、途中で投げ出さないだけの、ひきつける力はあったように思います。
読み終えたと思ったら、本編は歴史に埋もれた史料から発掘された、百年以上昔の国の話だということがわかります。
いや、実際のところ、歴史的には私たちが生きている時代から少しあと、程度の設定だったんですけど。
つまり、終章でこの物語について語っているのは、さらに数百年先ということになりますね。
この小説、ドラマシリーズにもなっているので、ちょっと観てみたいですね。
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