デヴィッド・グレーバー著『万物の黎明〜人類史を根本からくつがえす〜』を読み続けている。
まぁ間にほかの本も読んでいるけど。
電子書籍だと大著というのはわかりづらいんだけど、読んでも読んでもページ下のパーセンテージがかわらないから、うわぁ、分厚いんだなと察せられる。
本屋さんで本書をみた記憶はないが、二段組で600ページというしなぁ。
いや、電子書籍上のページでは、1000ページ超えてるけど。
それは二段組じゃないからだろうか。
ただ、難しい本を無理して、あるいは理解できないのに流して読んでいるのかといわれると、まぁわからないところは結果的に読み飛ばしているのかもしれないけど、無理して読んでいる感はない。
ショッカーの怪人とか日本のサブカルが説明するための例としてとりあげられたり、話題は豊富で多岐にわたる。原著でも、ほんとにショッカーって書いてあったのかなぁとか気になるところだけど。
歴史書の類になるのかもしれないけど、本書のあつかう歴史は学校で学ぶものとはちがう次元の話だ。
人類が集団となり、組織や国家を形成する中で、労働や生産、分配はどのように形成されていったのか。
ちょっと前に流行ったハラリの『サピエンス全史』とかダイヤモンドの『銃・病原菌・鉄』のようなアプローチといったらいいだろうか。
興味深いのは、古代とかすごい昔の社会を説いているはずなのに、妙に今現在のありようとオーバーラップするところだ。
労働力が不足した社会においては、奴隷が非常に大事にされる。貴族の側が奴隷にあれこれ気をつかう様子が史料からうかがわれるなんてあたり。
貴族と奴隷の対比で言ったら怒られるだろうけどさ。
働き方改革の世の中で、50代の管理職や経営者が、働き手を集めるために苦労するなんて話と重なって、いつの世も同じなんだなぁと苦笑してしまった。
本書に出てくる歴史は、世界史や日本史の教科書とはちがう目で世界を見ている。
教科書の歴史も、俺は好きだけどさ。
自分が今、リアルタイムで生きている社会を考えるために、本書のようなアプローチは強力な示唆に富むように感じた。
まぁグレーバーって、『ブルシット・ジョブ』とか書いた人だからね。
歴史家っていうよりも、現代のジャーナリストなんだろうね。
ようやく10章まできたけど、今月中には読み終わるかなぁ。
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