ニュースじゃ語れない政治
「脳梗塞説」まで飛び交う習近平
中国は沈黙
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■ モディ首相が演説を止めた
9月12日、ニューデリーで開かれたBRICS首脳会議。開幕式で演説していたインドのモディ首相が、始めて4分半ほどで突然言葉を止めた。
習近平国家主席の様子がおかしい。
「大丈夫か」と2度たずねた。
この場面はインド国営放送やインディアン・エクスプレスの映像で世界に流れた。
その夜、モディ首相が主催した晩餐会に習氏は姿を見せなかった。
プーチン大統領ら他の首脳は出席している。
■ 「疲れ」か「病気」か
インド側の関係者の説明はこうだ。
「朝に北京を出て昼に着き、そのまま会議と40分の中印首脳会談。休む時間がなくホテルで休養した」
一方で海外の中国語メディアやSNSでは、13日に帰国便のタラップを上る映像をもとに「左半身の動きが弱い」「脳梗塞や軽い脳卒中の疑い」という分析が広がった。
「早めに帰国した」という話も出たが、これは違う。
習氏は13日の第2セッションに出て演説し、予定の2日間を消化してから帰っている。
私は、病名の当たり外れは横に置いてよいと思う。問題はそこではない。
■ 「一言も答えない」ことが答え
中国政府はこの件について何も言っていない。
晩餐会を欠席した理由すら発表がない。
14日の外務省の定例会見でも、質問も回答もゼロだった。
訪米中止の噂まで広がっているが、これも確認できる情報はない。
訪米は9月23日から25日、24日にトランプ大統領と会談する予定のままだ。
はっきりしているのは、14億人を率いる73歳の指導者の体調を、本人の国の記者ですら聞けないという事実だ。
日本の首相なら、演説中に顔色が変わっただけで翌朝の全紙一面になる。
中国ではそれが起きない。
噂が「脳梗塞説」まで膨らむのは、政府が隠すからだ。
透明性ゼロの体制が、自分で憶測を育てている。
■ 日本が備えるべきこと
中国は「台湾に武器を売れば訪米を見送る」と米国に迫るなど、いまも強気の外交を続けている。
その司令塔の健康がブラックボックスなら、日本にとって最悪なのは「後継の見えない権力の空白」だ。
体調が本当に問題なら、外に強く出て内をまとめようとする局面が来る。
問題がないなら、噂を放置してでも隠すのが習近平流だということだ。
どちらにしても、日本は相手の「見えない部分」を前提に安全保障を組まなければならない。
私は、体調の真偽より「説明しない国」と隣り合っていることこそ、日本にとっての本当のリスクだと思う。
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