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2026年05月15日11:13

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種田 光一朗

ドナルド・トランプ米大統領は、北京の人民大会堂で習近平中国国家主席が主催した国賓晩餐会の席上で演説を行った。
トランプ大統領はその中で、米国建国以来の米中間の深い文化的絆に言及した。
しかし、ここで疑問は、現在の共産党一党独裁の共産党主義国である中共が歴代のチャイナの文化の正統な継承者であるのか?という核心的問いである。

周知のとおり、チャイナは異なる民族の王朝支配が繰り返され、そもそも統一された国家の継承などなされていない。
つまり、チャイナの領土は異なる文化の異民族が争奪を繰り返し異なる民族国家によって支配されてきたのだ。
ましてや、現在この領土を支配している漢民族を主体とした共産主義革命国家は、チャイナ共産党が1922年に結党されて以来、共産主義革命の名の下で、当時の中華民国国内で反乱を起こし、多くの人民を殺戮してきた。
さらに、1949年の共産党による統一国家建国以降、1966年から10年間続いた「文化大革命」では、歴代の国内の重要な文化財や伝統文化を破壊し、1000万人とも2000万人ともいわれる文化人や知識人を虐殺粛清して出来上がった国だ。
しかもこの国は、文化的価値や精神的価値を認めない我々とは異質な共産主義国家である。

世界観と価値観、そして国家としての最終目的を異にする国家間で、果たして実質的なパートナーシップなど組めるのだろうか?
性格も好みも目的地も違う2者が手を取り合って歩むなど出来る訳がない。
これを重々分かっていて、あえてトランプ大統領は歴史的絆に言及した。
つまり、トランプ大統領の今回の訪中の目的は、この決定的に異質な相手に唯一の共通の関心に於いて手を結ぶことを求めたもの、これ以外にはないと考えられる。
それは、経済の立て直しである。

ベネズエラ、イランで中共にムチを打っておいて、この度は甘いアメを提示した訳だ。
何故なら、今中共は米国には逆らえないからだ。
それが、16人もの米国のトップ企業のCEOを帯同して北京に乗り込んだ戦略に現れている。
今回は両国の主義主張は取り敢えず封印して、両国の利益の為に取り敢えず手を組もうではないか、という懐柔策である。
これは、実質的に米国にとっては利益。中共にとっては、さらなる対外投資で台湾侵攻どころではなくなる。

既に、トランプ大統領と習近平主席同士は事前にこの認識を一致させていることが伺える。
マルコ・ルビオ国務長官の入国禁止処置をさっさと撤回した中共政府の対応をみても、話は当に出来ていると見た方がよい。
中共はそれほど切迫つまっている。
中共にとっては面子を潰されることなく、渡りに舟。
マスコミが何と言おうと、トランプ外交の勝利といえよう。
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