世につまらない本はない、とは養老孟司氏と池田清彦氏、それに吉岡忍氏の鼎談本だった。
面白く読んだとは思うけど、ずいぶん前に読んだので、中身は忘れてしまった。
京極夏彦氏の本の中にも、世の中に面白くない本などないのですよ。面白く読まない人がいるだけ、と読み手側の主観でかわることをゆっていたような気がする。どこで読んだかは忘れたので、ちがう本や人かもしれない。
ただ、昨日マンガで『シュリンク 7巻』を読み終わって、一日たったあとで思ったのだ。
あぁ、このマンガは俺にとって、つまらなかったんだな、と。
精神科クリニックを舞台にしたマンガ。
最初はわりと面白く読んでいた。
ただ4巻あたりで、急に読むペースが落ちてきて、ポイント還元セールかなにかでまとめ買いしたものの、いつのまにか放置していた。
俺にはよくある話だけど。
7巻は、産後うつの話だった。
途中で放置していた。
6巻を読み終えて、間もなく読み始めていたと思う。6巻を読んだのは、年末だったから、読み終わるまでに4カ月ほどかかったことになる。
6巻のレビューでも、なかなか読み終わらないのは、テーマが重いからだろう、なんて自分で書いている。
ただ、産後うつの話を読み終え、次の共依存やDVの話を読んで気づいたのだ。
話として、あんまりおもしろくないんだよなぁ、と。
共依存のエピソードとしては、わかりやすかった。
でもつまるところ、共依存とはこういう病気ですよ、ということをエピソードで説明したという範囲を出てないんだよね。精神科のテキストをただそのままマンガ化した印象、といえばキビしいか。
でも、それくらいひねりがない。
DVのダンナが追いかけてきたと思ったら、優男のヨワイ先生が少し強く出ただけで、すぐにひっこんでしまう。
共依存で自分が寄生する相手をもとめるようなタイプの人間は、権威に弱い、というあたりでオチがついちゃうんだよね。
現実にそうなのかもしれないけど。話としては、起伏が薄いんだよなぁ。
病気について知るには、よくできたマンガだと思う。
タテ糸として、ヨワイ先生の婚約者がどうして、というポイントはまだ残っている。
少なくとも買ったところまでは読むだろう。
いずれね。
ただ、世につまらない本はない、つまらなく読む人がいるだけ、とはいえさ。
読み進められなかったのはテーマが重いから、ということじゃなく、話が(俺にとって)つまらなかった、というのはひとつの発見だったね。
面白く読める時もあると思うし、そのときを待とう。
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