本稿0511・0512にEVについて書きましたが、色々調べているうちに、スチュードベーカーの1897年の最初の試作車、及び1902〜12年の最初の量産車がEVだったことを知りました。
これは興味深い、ということで少し掘り下げてみました。
馬牽ワゴン(馬車の一種)の製造でアメリカ1位だったスチュードベーカー(1852年創業)ですが、街に「馬無し馬車」が増えてくると自動車製造への移行は当然の成り行きでした。
そこで、創業者John Mohler Studebaker(ジョン・モウラー・スチュードベーカー)の娘Grace Anna(グレース・アン)と1891年に結婚した弁護士のFrederick Samuel Fish(フレデリック・サミュエル・フィッシュ)は、1897年に会社の資金4000ドルを使って電気で動く同社最初のクルマを試作しました。
なお、当時取締役だった彼は1909年に社長になっています。
このクルマは1台のみの試作に終わりましたが、5年ほど経った1902年に本格的にEVの量産に着手しました。
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まだ「ロードホールディング」という言葉さえ無い(シャシーはあまり重要視されていませんでした)20世紀初頭は、本稿0511の文末に書いたように車体だけ作って専門メーカーが製作した電気モーターを載せたEVが多く見られました。馬車製造で実績があるスチュードベーカーはこれに同調したワケです。
スチュードベーカー・エレクトリックスと名付けられたこのクルマは、"STUDEBAKER STANDARD"、即ち馬車No.1のスチュードベーカーの高い品質を謳い文句にしていました。
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この広告を見ると、VICTORIA (4座オープン)・COUPES(スポーティな2ドア)・LANDAURETS(後部座席の上部だけがオープンにできる形態。広告のクルマがそう)の3種類のボディ形態が用意されていたようです。
VICTORIA
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COUPESS
https://share.google/2B2ZiRsXFnlsMNiPa
LANDAURETS
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電気自動車は静かでクリーンですが航続距離が短いことは如何ともしがたく、著しい性能向上を見せるガソリンエンジン車がこの先台頭するという認識が広まる中、スチュードベーカーは1912年に電気自動車の生産を終了し1904年から作っていたガソリンエンジン車に特化しました。
その後、ビッグスリー(GM=Geneal Motors・フォード・クライスラー)に次ぐアメリカ4番目の自動車メーカーと言われましたが、1963年12月に自動車製造から撤退しました(本稿0162参照)。
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