沢木耕太郎著『深夜特急1―香港・マカオ―』を読む。
深夜特急、ミッドナイト・エクスプレスとは、トルコの刑務所に入れられた外国人受刑者たちの隠語だそうな。
脱獄することを、こういうんだってね。
今、こういう旅をする人、いるんだろうかと考える。
高野秀行氏は、わりと近い雰囲気があるかもしれない。
本書の主な旅先は香港。
今、香港はあれこれ変化してるんだろうなぁ、なんて考えつつも、活気のある当時の町の雰囲気を楽しく読んだ。
食堂で会った親切な青年に、街を案内してもらうとか、こういう交流があってこその、旅なのかもしれないなぁ、なんてうらやましく思う。
いや、トルコに行ったとき、けっこう気さくに声かけてもらったから、国が変わればそういうものなのかもしれない。
本書の最後の方。
賭場のエピソードは、俺、ギャンブルやんないからなぁ。
有り金巻き上げられるかも、という緊迫感は、現実にもお話でもあまり出会いたくないものだ。
でも、ディーラーを含めた賭場の人間模様というのは、たしかになかなかに面白かった。
こういうあたり、今でもこの本が読まれている魅力なのかもしれないな。
ログインしてコメントを確認・投稿する