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2025年09月05日14:25

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教皇選挙(Conclave)

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 第95回アカデミー賞で国際長編映画賞ほか4部門を受賞した「西部戦線異状なし」のエドワード・ベルガー監督が、ローマ教皇選挙の舞台裏と内幕に迫ったミステリー。

全世界14億人以上の信徒を誇るキリスト教最大の教派・カトリック教会。その最高指導者で、バチカン市国の元首であるローマ教皇が亡くなった。新教皇を決める教皇選挙「コンクラーベ」に世界中から100人を超える候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の閉ざされた扉の向こうで極秘の投票がスタートする。票が割れる中、水面下でさまざまな陰謀、差別、スキャンダルがうごめいていく。選挙を執り仕切ることとなったローレンス枢機卿は、バチカンを震撼させるある秘密を知ることとなる。

ローレンス枢機卿を「シンドラーのリスト」「イングリッシュ・ペイシェント」の名優レイフ・ファインズが演じるほか、「プラダを着た悪魔」のスタンリー・トゥッチ、「スキャンダル」のジョン・リスゴー、「ブルーベルベット」のイザベラ・ロッセリーニらが脇を固める。第97回アカデミー賞で作品、主演男優、助演女優、脚色など計8部門でノミネートされ、脚色賞を受賞した。(映画.comより)





<2025年3月23日 劇場鑑賞>

 今更感半端ないですね、これくらいの大作になると。映画の感想はもっとさっさと書かねばなりません(笑)。今さら遅いけど反省。

 この映画は話題になっていましたね。しかし映画では(現実もそうだが)年輩の枢機卿たちが入り乱れて思惑を重ねるため、誰が誰でどういうバックグラウンドを持つのか、判別しづらいですよね。みんなおじさんだし(笑)。しかし、現実世界でコンクラーベが行われていた時期と映画の公開が重なっていたので、その偶然には驚きました。

 ローマ教皇が心臓発作でなくなりました。規定通りコンクラーベが行われるため、世界各国から枢機卿たちが集まります。最有力候補とされている伝統主義のジョン・リスゴー、保守派の黒人枢機卿、コンクラーベを取り仕切る枢機卿のレイフ・ファインズ、同じく候補でレイフの親友スタンリー・トゥッチ、そしてもう一人の保守派でリベラルな前教皇を批判していたテデスコ枢機卿(セルジオ・カステリット。私はその昔彼の「かぼちゃ大王」という映画を見ました)、最後に登場したカブールで大司教を務めるアフガニスタン出身のベニテス枢機卿(カルロス・ディエス)などが揃いました。

 しかし、みんないろんな裏があるのです。実は自分が教皇になるため賄賂をまいてた奴、修道女との間に子供をもうけていた奴、テロ並みに過激な発想を持ってる奴、などなど。最後に現れたベニテス枢機卿に関しては、前教皇にこっそり任命されていて誰も知らなかったし、有力候補になりえないと思われていたのですが、ある時、経験者として戦争の恐ろしさ、無意味さをリアルに説き、皆からの支持を得ます。

 そしてもう一つ監督が描きたかっただろうことが、男女差別です。同じように信仰していても、女性は修道女として男たちの世話をすべて担わなければなりません。枢機卿は男だけなのです。料理から始まってベッドメイキング、掃除に至るまでのすべてを、男たちが権力闘争に明け暮れている間も、完璧にこなさなければなりません。しかも妊娠させられることもあって、その責も問われます。劇中、長であるイザベラ・ロッセリーニが強く憤る場面があります。同じように神を信仰しているのに、ひどい話です。

 とまぁこんな感じですが、最後にベニテス枢機卿に関する秘密が明らかになります。それはレイフが知り得ただけで、前教皇も知っていたとのことで、レイフも自分の胸にのみ収めます。もちろん、それが最善だと私も思いましたし「別にええやん」と思いました。驚きましたけどね。こうやってゆっくり振り返ると、本当に名作ですね。素晴らしいと思います。
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