全国のニュースでも報道されましたが、
30日午後、栃木県や群馬県などにまたがる渡良瀬遊水地にある谷中湖の北側で
下草が燃える火事が起き、東方向に燃え広がりました。
警察や消防によると、火事は1キロ以上にわたって燃え広がり、
およそ300haが焼けたとみられるとの事ですが、
住宅などがない方向だったため、家屋の延焼や怪我人はないようです。
渡良瀬遊水地は、ご存知の方も多いかと思いますが、
足尾鉱毒事件による鉱毒を沈殿させ無害化することを目的に、
渡良瀬川下流に作られた日本最大の遊水地(遊水池)です。
面積は約3300haで羽田空港の2倍以上の広さがあります。
ゴルフ場が造成されている場所がありますが、
建物はなく、若干の道路と橋のみがあるだけです。
遊水地の領域は、栃木県・群馬県・埼玉県・茨城県の4県にまたがりますが、
大半が栃木県栃木市に属し、残りの部分が栃木県小山市、栃木県野木町、
茨城県古河市、埼玉県加須市、群馬県板倉町に属しています。
現在の渡良瀬遊水地の中央部には、かつて栃木県下都賀郡谷中村がありました。
周辺に比べて標高が低いため水害を受けやすく、
村の周囲には囲堤(堤防)が築かれていて輪中地域でした。
明治20年代になると、渡良瀬川最上流部に位置する
足尾銅山から流出する鉱毒の排水による被害が大きくなり、
農民の鉱毒反対運動が盛り上がります。
1905年、政府は谷中村全域を買収して、
この地に鉱毒を沈殿する遊水池を作る計画を立てました。
田中正造などによる反対運動が起きますが、
谷中村は全域が強制買収され、1906年、強制廃村となりました。
その後、遊水地の拡張や整備が行われ、
現在は、法令上、国土交通省が管轄する河川の内部になっています。
足尾鉱毒事件から100年以上経って鉱毒は減少し、
主に治水と利水のための地域になっています。
元々は洪水対策目的の施設であり、降雨直後などは全体が水びたしになります。
利根川に流しきれない渡良瀬川の水をいったんこの地に貯め、
利根川の水位が下がってから
徐々に遊水地内に貯めた水を放水する仕組みになっています。
1980年代のバブル期には、様々な開発構想が出されましたが、
反対運動などもあり。バブル崩壊などもあって、
ゴルフ場などが整備されただけになりました。
一方、本州以南最大の湿地である事から、
2012年(平成24年)7月3日、ラムサール条約の登録湿地になりました。
その広大な面積を利用して、花火大会などの会場になっているほか、
ほとんど電線もないため、
熱気球・スカイダイビング・超軽量動力機などのスカイスポーツも行われています。
また、コウノトリやトキなどの鳥の繁殖も行われていますが、
火事の影響はなかったようです。
毎年3月に、ヨシ焼きが行われていて、多くの人が見物に訪れます。
これがあるので、僕は全く心配していませんでしたが、
今年もヨシ焼きは行うのでしょうか?
【今日の一句】
疲れたよ もてすぎるのも 困りもの
なんちゃって^^
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