mixiユーザー(id:8729247)

2022年09月06日13:20

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「お産の痛みを経験してこそ一人前の母」

題名に書いたようなことを本気で言う方々が一定数いらっしゃいますね。
痛い苦しいをがまんしたから母なんだって。
痛いも苦しいも経験してないと母じゃない、イコール母性愛がわかない、
ついでに母乳も出ないし産後の回復も遅い、んだって。
母性愛と母乳がわかない分娩は順番からいくと
1)無痛分娩
2)予定帝王切開(前から予定されてた)
3)お産途中での切り替え帝王切開
4)ふつうに産んだ経膣分娩
なんだそうです。
4)が一番エライんだね。

バカじゃないの?

妊娠自体、どんどん体が変化して苦しいことじゃないんですか?
妊娠初期のつわりだけでも十分、死ぬほどの目に遭う人もいますけど。
10か月の重たい腹をかかえているだけで十分生活に支障があります。
結果として無痛分娩だとしても、いったいどこが「苦しいを経験してない」んだ?

帝王切開は必要があって行うもので、患者さんが
「お産痛いのはいや〜」って希望してできるもんじゃありません。
どの手術も同じだけど手術自体に命の危険あるしさぁ。
(見てるだけの助産師に「帝王切開は簡単」とか思われたくないです)
(簡単だと勝手に思うから「帝王切開だけできる助産医」になるとか言い出す…)
無痛分娩も、この記事に書いてあるけど「全く痛みがない」わけじゃないです。

産後の回復に関して言うと、実は予定帝王切開とか無痛のほうが
お母さんが早くから動けるんです。
陣痛きてから1時間以内に産んだ、とかいうスピードなお産ならともかく、
普通のお産は半日から数日と時間がかかるので、
長く続く痛みで疲労しちゃって、産後なかなか赤ちゃんの世話できないとか、
抱っこしてるときうとうとして赤ちゃんを落としそうに…とかの話もあります。
その点、予定帝王切開と無痛は余計な体力をお産で使わないので、
産後の育児に早くから全力投入できるわけ。
体力あふれてる20代ならともかく、30代も後半になって
体力的にちょっとアレ?な場合は絶対に無痛を選べたほうがいいと思う。
(帝王切開は医学適応なので、患者さんは選ぶことはできません)

お乳が出るかどうかはお産の痛みとは無関係です。
新生児は授乳間隔が狭いので、お乳が出ても体力ないと授乳不可能なこともあります。
(絞っておいて夜中は看護師が飲ませて母親休ませることもありますよ)

問題は、無痛分娩できる施設が多くないこと。
医者が「麻酔科」の資格(麻酔科で一定の研修をする)がないとダメ。
もし資格があっても、無痛分娩時は医者ひとり常時張り付きなので
(これができないとときどき人が死ぬ)人員に余裕ないとできない。
もしくは分娩数がものすごく少ないとかね。

とにかく、無痛分娩と母の愛は無関係。
そんなもん、考えたら当然わかるでしょうに。
「痛くないお産をすると母性愛と母乳が出ない」は
痛いお産しかなかった大昔に分娩したばあさんたちのやっかみ、いじわるでしょう。



新生児科医・小児科医ふらいと先生の子育て「これってほんと? 」答えます 第1回 無痛分娩だと赤ちゃんへの愛情が湧きにくい?
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=95&from=diary&id=7099121
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