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2019年10月13日23:38

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深夜、「千曲川氾濫」の報道の中で、これは甚大だ……。

■北陸新幹線3分の1浸水 影響長期化か、修理器も被災で
(朝日新聞デジタル - 10月13日 15:37)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5824960
昨日一日、首都圏や甲信越地方など東日本を直撃した台風19号の記録的大雨では多摩川(笠取山)と千曲川(甲武信ヶ岳)と言う同じ奥秩父山系の山を水源とし、南北に別れて流れて行く大河川などに被害が及び、多摩川沿いの東京都世田谷区の玉川地区や千曲川沿いの長野市での堤防決壊による氾濫は、今朝になってその被害の大きさがかなり甚大なものとなったことを認識させられた感じがありますね。
中でも、記事も取り上げる長野市のJR東日本の「長野新幹線車両センター」が浸水して、車両基地内の留置線に入っていた北陸新幹線の多くの車両が冠水している様を見て、これはかなり厄介な事態になったなと思いましたね。
フォト

北陸新幹線と言えば、平成27年に長野―金沢間が開業してJR東日本とJR西日本の両エリアに跨がる東京と富山・金沢など北陸を結ぶ一大アクセスラインとなり、写真のE7系(JR東日本)・W7系(JR西日本)12両編成の真新しい車両が揃い、多数の乗客を輸送しているのですが、当初の報道で言われたような(少なくとも)7編成84両より更に多い10編成120両(E7系8本、W7系2本)が冠水の被害に遭い、これが両社のこの新幹線用の所属車両30編成の1/3に当たり、更に周辺一帯が浸水で甚大な被害を受けているため、当該被災車両の詳しい状況の調査や確認することはおろか、車両センター自体の被災状況の確認の目処すらも立っていないのではないかと思えます。ただ、
https://www.sankei.com/photo/story/news/191013/sty1910130005-n1.html
の写真によると、複数の編成が蛇行したように脱線しており、24年前の阪神・淡路大震災での阪神電気鉄道の石屋川車庫の高架構築物の崩落による収容車両の被災の光景を思い出させられるほどですね。
こうした大規模な車両冠水の被害と言えば、古くは昭和49年の小河川の氾濫による集中豪雨に伴う国鉄久里浜駅構内での車両冠水事故(73系電車32両が被災)、昭和57年の台風10号による集中豪雨で奈良県の国鉄(当時)関西本線王寺駅構内での車両冠水事故(101系電車60両、113系電車40両が被災)などがありますが、一見車体の状況が良好に見えても走行、制動、電気機器に相応のダメージは及びますから修復を受けて復旧できるケースは多くはなく、これらの例でも一部を除いて「修復困難にて廃車」となったほどです。
とにかく、被災車両の状況調査が急がれますが、少なくとも脱線した編成が複数あるとは言え、なにぶん新幹線車両がこうした冠水事故に遭う事態は初であり、車体そのものの状況に加えてすべての床下機器に相応のダメージが及んでいる筈であり、超高速走行の新幹線ゆえその走行条件を考えると修復不能と判断される可能性は相応に高いと考えられるところでしょう。さらに厄介なのが長野新幹線車両センターも被災していて、しかもJR東日本、JR西日本の2社に及ぶために修復作業をどこでやるかの判断に時間を要することも十分に有り得ましょう。
JR東日本としては線路設備の状況確認を急ぎ、北陸新幹線の早期の運転再開を目指しているようですが、なにぶん被害車両が多い上に走行条件から耐用年数が在来線車両より短いこともあり、場合によってはその調査結果に関わらず廃車される可能性も少なからずあるでしょう。
運転再開ができても少なくとも本数を減らすことは余儀なくされ、一年、つまり「東京五輪までに」とは行かなくなる事態も、考えなくてはならないでしょうね……。
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