飛鳥山でお茶を濁した山の日から一週間が過ぎ、去る週末は千葉の低名山を歩いてきました。
と言っても、目指したのはピークではなく峠越え。
その峠は木ノ根峠(きのねとうげ)です。
余談ですが、県内には内陸の金束近くにも同じ読みの峠が有ります。
混同を防ぐ為に、そちらは表記を木之根峠とし、今回歩いた木ノ根峠は、内房の岩井辺りから那古方面へ抜ける歴史有る街道です。
寛政の改革で知られる松平定信も、かつてここを越えたのだそう。
尤も「木ノ根峠」と言えば、世間的には福井県の若狭と嶺北の間に有るそれであり、千葉の木ノ根峠は名著「房総の山歩き」で見るまで私も全く知りませんでした。
それによると、かつて荒れ果てていたのが、「最近」整備されて歩き易くなったとか。
しかし、その記事が書かれたのは10数年前であり、直近の話題を聞かないところを見ると、ひょっとしたら再び荒れてしまったのかも…
ならば、自分の目で確認しなくては!
という訳でやって来ました。
JR津田沼駅から「新宿さざなみ」に乗り、プチ旅行気分で岩井駅に到着です。
この辺りは20年以上前に富山登りに来て以来、ATC合宿や千葉国体(スカッシュ)などで何度も来ています。
そして前を走るR127は、バイクでもクルマでも何度も走っています。
今回の登山口となる高崎公園…
R127がクランク形に曲がる辺りに公園への案内看板が有り、以前から名前だけは知っていました。
脅威的な狭さのR127の歩道を歩き、あまり人がいない海水浴場を横目にしつつ、「房総の山歩き」の記述を参考に、岩井漁港の先から 山へ入る道を探します。
ここかな?
と思えば、行き止まりだった…とか、内房線と交差する場所が踏切でなく横断出来ない!など色々有り、少し戻って確実な道から高崎公園を目指しました。
国道沿いに案内も出ている事だし、高崎公園はそれなりに広い場所をイメージしていたのですが…
内房線沿いの荒れかけた細い道を登って行きます。
(振り返ったところ)
ところどころに蜘蛛の巣が有り、もちろん人っこ一人見当たりません。
夏場なので草木が生い茂っているという事も有るにしろ、廃道への道を歩みつつあるよう(>.<)
急な木段を登って行くと、どうやらここが高崎公園…
ベンチと展望台くらいしか無いようです。
海の光景は良いですが、残念ながら富士山は見えず(/´△`\)
一度下って、木ノ根峠への道をゆるゆると登って行きます。
「房総の山歩き」によると、右カーブのところから左手の斜面に取り付くらしい…
ちゃんと分かるかな?
なにしろ、地形図には分岐は書いておらず、一本の破線が有るのみなので、ここを間違えたら先へ進めません。
ちょっと気掛かりでしたが、ちゃんと指導標が出ておりましたヽ( ̄▽ ̄)ノ
先ずはつづら折れしながら急斜面を登ります。
十二曲と呼ばれる坂らしいのですが、それにしても道が荒れ荒れ。
数分登ると、ようやくルートがはっきりしてきた…と思ったのも束の間、この先も茂みや枝、倒木などで道が遮られたりする事が何度となく繰り返されました。
山中には、入口に有ったような指導標は皆無。
分岐は見当たらないものの、本当にこの道で良いの?という感じです。
やがて切り通しが現れました。
指導標などは特に何も有りませんが、下り始めとなっている事ですし、おそらくここが木ノ根峠なのでしょう。
ここからは暫く南へ向かいます。
この先も道の状況はあまり変わらず…
やがて柵の左側を歩くようになりました。
かつてその向こう側に何かの畑でも有ったのでしょうか?
左下から時折クルマの音が聞こえますから、林道が近いのでしょう。
岩井側もこちら側も輸送用モノレールの遺構が残っていますから、かつて何かを搬出していたのは確かです。
これは何の植物?
自生とは思えないので、ここも畑だったのかな?
この少し先、ここまで長々と歩いてきた道の先が見えなくなりました。
右手はゆるゆると下っていますが、藪が酷い…と言うか、そこが道だったとは思えません。
左手も藪ですが、こちらは密生具合がさほどではなく、しかも斜面にロープが下がっています。
右手よりは随分急斜面ですが、音から判断すると林道まで50m無いくらいか(見えない)?
左手から下る事にしました。
10mくらい下ると、農道のようなものが有り、これで林道まで楽々下れると思えば、その先でまたまた藪に阻まれました。
ここからは林道も見えています。
直線で10mも無いでしょう。
最後は強行突破でようやく林道にヽ( ̄▽ ̄)ノ
やれやれ
なんとか無事に魔界を出る事が出来ましたε=( ̄。 ̄ )
それにしても…
改めて、千葉の低山はやはり冬に限る…
この辺りはまだヒルエリアとなっていませんが、特に後半は蜘蛛の巣に何度も引っ掛かったし、服に引っ付いてくる「ドロボウ草」が、カラダのあちこちに付いています。
ここからは随道を抜け、林道をノンビリ歩いて岩井駅へ戻りました。
汗だくのシャツを着替えて、時刻表を見ると、次はかなり間が空くよう。
駅近くのお蕎麦屋さんに入りました。
先ずは、水分補給に生ビール!
そして納豆とろろ蕎麦を戴きました。
お店の女将に木ノ根峠の事を聞いてみると、10数年前の記事で峠道を整備した方々というのは、かなりご高齢の方ばかりのようで…今は手付かずとなっているようです。
やっぱり(>.<)
さて
熱々亜熱帯な日ですが、千葉の夏を味わいました。
もう少し南には、南無谷(なむや)峠という日蓮聖人ゆかりらしい場所が有りますが…
やはり荒れ荒れかも…(>.<)
秋入りて
暑さ厳しき
悠久の
峠の門に
光陰思う
ところで、左手首は腕時計の跡がくっきり残っていましたが、土日腕時計無しで屋外にいたら、跡が随分薄くなりました(*^^*)
ログインしてコメントを確認・投稿する