mixiユーザー(id:1850594)

2019年01月17日00:43

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「ソフィ カルー限局的激痛」

1999年から2000年にかけて、原美術館で開催された、フランスの現代アーティスト、ソフィ・カルー日本初個展の「限局的激痛」を、フルスケールで再現した展覧会が、現在、原美術館で開催されている。
この個展は、1984年、日本に3カ月滞在出来る奨学金を得たソフィ・カルーが、その日本での滞在時に撮した写真に、本人の言葉や、フランスに残してきた恋人からの手紙を付して展示し、彼女が日本滞在中、その恋人に新しい相手が出来、彼女が大袈裟にも「人生最悪の日」と記す、恋人との破局に至る経緯を、丹念に追うと共に、破局後、自分の不幸な体験を、様々な他人に語り、その代わりに、相手にも、最も辛い体験を話してもらうことで、少しずつ、心の傷を癒やしていく過程を、これまた、写真と言葉とでつづった、まるで、あたかも、1編の小説を読むかのような、写真展である。
えらく身につまされたが、考えて見れば、彼女の帰りを、たった3カ月も待てなかった恋人とは、いつ破局してもおかしくはなかっただろうし、極めて私的な、彼女の言葉によっても、それは「ありふれた別れ」話であるに過ぎない。それを、かくも壮大な、小説のような、はたまた、映画のような作品に仕立ててしまうところが、ソフィ・カルーというアーティストの真骨頂。延々と、くりかえされる同じ写真と、同じ告白。しかし、少しずつ、微妙に表現が変わっていく。それは彼女の心の傷が、癒やされていく過程でもあるのだろう。
まぁ、こういうアートの表現もあるのだなぁ・・と、興味深く、拝見した。ついでに、5000円近くもする、フランス語版の図録(原美術館制作の邦訳冊子付き)まで買ってしまったのだから、私もこのソフィ・カルーという小娘(当時、今は×××です・・し、失礼ッ)の手管に、まんまと、ひっかかってしまっているじゃあ〜りませんか。チックショーッ!!!(小梅太夫か)
同展の会期は、3月28日まで。

教訓 他人の不幸は蜜の味

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