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2017年04月08日09:35

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「スーパーマンの誕生 KKK・自警主義・優生学」

新評論から、遠藤徹さんの新刊「スーパーマンの誕生 KKK・自警主義・優生学」(2000円+税)が届いた。222頁の、比較的薄い本だったので、1日で読破。
同書は、ホラー作家にして、同志社大教授で、英米文学・文化研究がご専門の遠藤徹さんが、最も著名なアメリカン・ヒーローであるスーパーマンの生い立ちを、KKK団につながるマスクによる匿名性、国家や政府に依拠せず、自らの手で、自らの信じる「正義」を、一方的に行使するという自警主義、そして、アメリカは白人の国だという優生学の観点から、説き起こしたアメリカン・スーパーヒーロー論の第1弾。第1弾というのは、同書の巻末で、今年の夏に、その第2弾として、「バットマンの死 ポスト9.11のアメリカとスーパーヒーロー」の刊行が、早くも、予告されているからである。
内容的には、十分、うなずけるものであったが、あれこれ、テーマを外に拡げすぎて、肝心要のスーパーマンの存在が、かなり希薄になっているとも、感じた。というか、スーパーマンとは、フツーの人間であるが故に、正義と悪が混在する複雑で、陰影のある人物像のバットマンなどと比べて、星条旗を背負った異星から飛来した超人な分、そういった人間的魅力の希薄な、実のところ、あまり存在感のないスーパーヒーローなのかも???とも・・。
確かに、誰がリメイクしても、「スーパーマン」映画は、イマイチ、魅力がないし・・ねッ。
ところで、そのスーパーマンの原点ともいうべき、KKK・自警主義・優生学は、実はトランプ政権のバックボーンでもあり、なるほど、アメリカ人の大半を占める白人中間層からの、トランプの圧倒的な支持を理解する上でも、同書は様々な示唆を私たちに、与えてくれそうだ。
次回作「バットマンの死」にも、期待したい。


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