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2015年09月23日20:16

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テレビを見れば。。。。part0040


さてと、開戦1年の情勢分析の続き。まずは今月9日にロシア軍が公式介入してどうも主戦場となりそうな中東戦域について。ここは民族と宗教のモザイクといわれる「途轍もなく複雑」な地域。現在、パレスチナ紛争とレバノン内戦とシリア内戦とイスラム国建国戦争と対アルカイダ・テロ戦争の五つの戦争が同時進行中の上にクルド紛争はじめ無数の民族・部族紛争がこれまた同時進行中。まず、地理的に定義しよう、歴史的に中東は二つの地域イラクとエジプトを両端とする下弦の月の地域である。イラクとエジプトは文明勃興期より独立的に発展しのちに外部の権力によって統合された。アッシリア・ペルシア・サラセン・トルコだ。統一権力が衰えると分裂し外部からの軍事力が権力を再構成するという過程を3000年間繰り返してきた。2000年前の建国以来ずっとほぼ同じメンバーが同じような場所で生きてきた俺たち日本人にはちょっと想像が難しい社会だ。それだけでも難しいのに中東はインドと並びは世界宗教の故郷でありセム・ハム系の一種独特の宗教規範を持っている。ざっくり言うとセム・ハム系宗教(パルシー教・ユダヤ教・キリスト教・イスラム教等)の信徒とその影響下にいる人間は全人類の半数を超える。ここでの出来事は大なり小なり必ず全世界へ波及する。だから難しい。まるで信管の付いた原爆の倉庫だ。実際、イスラエルがおよそ150発の原爆を開発備蓄しイランがまもなく核武装を開始するので核戦争の可能性が一番高い場所なのは疑う余地が無い。ふーー、おっと、これは地理的に定義だったな。ざっくり定義すればエジプト以東イラク以西イエメン以北イラク以南だ。イラン以東は中央アジア、リビア以西はマグリブ(北アフリカ)、トルコ以北は近東、ソマリア以南は東アフリカに含めて周辺区域と定義する。

 途轍もなく複雑な歴史を最初から語ったら、どんなに端折っても1000枚コースなので、近世以降の歴史について軽くチャートだけしておくと、

01、近世中東はオスマントルコ帝国とイラン帝国の角逐の場所であったこと。
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02、オスマントルコ帝国が中東・東部(シリア・パレスチナ・エジプト・イエメン・ヒジャース)を制圧したこと。
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03、オスマントルコ帝国が東部を基地に西部(イラク・クエート・湾岸諸国・オマーン)へと侵攻し主要部(イラク)を制圧したこと。
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04、そこへイギリスがポルトガルを駆逐して海から来航し西南部(クエート・湾岸諸国・オマーン)と同盟を結び西南部(クエート・湾岸諸国・オマーン)がオスマントルコ帝国の宗主権下に半独立したこと。
          ↓
05、オスマントルコ帝国が衰退しイギリスの支援でエジプトがオスマントルコ帝国の宗主権下に半独立したこと
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06、エジプトが第1次サウジアラビア王国を壊滅させ中東・東南部(イエメン・ヒジャース)を制圧したこと
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07、エジプトがオスマントルコ帝国打倒のため東北部(シリア・パレスチナ)へ侵攻するとイギリスがトルコ側につき遠征軍が壊滅したこと
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08、オスマントルコ帝国がイギリスに対抗するためにドイツと同盟を結んだこと
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09、第一次世界大戦がおきイギリスの支援で中東・東南部(イエメン・ヒジャース)にハシーム家のフセインを王としたヒジャース王国が建国されたこと
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10、ヒジャース王国がオスマントルコ帝国打倒のため東北部(シリア・パレスチナ)へ侵攻し、ダマスカスを占領したこと
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11、ドイツ打倒後、フランス軍が東北部(シリア・パレスチナ)に侵攻しシリアをレバノン・シリアに分割して占領したこと
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12、ヒジャース王国は戦勝国としてヨルダン・イラクをイギリスの支援下に制圧したこと
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13、勃興した第2次サウジアラビア王国がヒジャースへと攻め込みヒジャース王国本国が滅亡したこと
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14、大英帝国が衰退しアメリカが第2次サウジアラビア王国と同盟し中東に介入し始めたこと
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15、第二次世界大戦後、英仏宗主権下の半独立国(エジプト・レバノン・シリア・クエート・湾岸諸国・オマーン・イエメン)が米ロの介入で正式に独立したこと
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16、英主権下のパレスチナがアメリカの介入でデタラメに分割されパレスチナ紛争勃発したこと
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17、ロシア支援下、エジプト革命が起き民族主義的軍事独裁が始まる
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18、エジプトがスエズ運河を国有化。アメリカ抜きで英仏イスラエルがエジプトに軍事侵攻したこと
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19、ロシアが英仏イスラエルに核恫喝をかけ、アメリカが静観したため英仏が中東より全面撤退したこと
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20、ロシア支援下、アラブ人民族主義者(バース党)が中東・北部(シリア・イラク)で権力を掌握したこと
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21、対イスラエル戦争の主力だったエジプトがイスラエルと単独講和しアラブ人民族主義が破錠したこと
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22、イランでイスラム原理主義者が権力を握り、イラクが攻勢防御でイランに攻め込んだがイランに逆襲されたこと
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23、産油地である南部を守るため米ロが共同でイラクへ軍事援助したため劣勢だったイラクが逆転勝ちしたこと
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24、冷戦終結後、軍事的に強大化したイラクがロシアに唆されてクエートに侵攻したこと
          ↓
25、英米が主導する多国籍軍がイラク軍を壊滅させクエートが奪還されたこと
          ↓
26、負けた、イラク大統領サダムフセインがブッシュ米大統領に刺客(暗殺者)を複数差し向けたこと
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27、刺客(暗殺者)に激怒したブッシュ(息子)米大統領が大量破壊兵器を名目にイラクへ攻め込んだこと
          ↓
28、イラクは英米連合軍に全土軍事占領されサダムフセインは逮捕・処刑されたこと
          ↓
29、大量破壊兵器は見つからず、バース党を解体したために占領政策に失敗したこと
          ↓
30、泥沼化したイラクからアメリカが逃げ出し、解体されたバース党を母体に「イラクのアルカイダ組織」が台頭したこと
          ↓
31、アメリカ主導でシリア・バース党政権に対する反乱が勃発したこと
          ↓
32、シリア・バース党の援護下で「イラクのアルカイダ組織」がシリア国内のイスラム原理主義組織を糾合しISIL(イスラム国)を建国したこと
          ↓
33、ISIL(イスラム国)がシリアを基地にイラクへ攻め込んだこと
          ↓
34、ロシア軍がシリア・バース党政権を守るためにシリアへ直接侵攻したこと
          ↓
35、奴隷制度を復興したISIL(イスラム国)に恐怖した難民がロシアの援護下にヨーロッパ(特にギリシア)へ殺到したこと
          ↓
         今ここ

 いや、ま、判っちゃいたけどアメリカ含めてムチャクャだな。安定しているのは英国と結んだ湾岸諸国ぐらいか?いやもう、ホントに何でもありだ。何が起きても不思議じゃない、いや核戦争になってないのが不思議なくらいだよ(-_-;)。ま、本稿は大戦の現状分析なんで特に重要な現在進行中の二つの戦争(シリア内戦とイスラム国建国戦争)に関しても簡単にチャートしておく。


2011年03月18日、尊厳の金曜日暴動。以後暴動が多発
            ↓
2011年07月25日、バース党一党独裁放棄。以後内戦が拡大
            ↓
2012年07月15日、ダマスカスの戦い、政府軍が勝利
            ↓
2012年09月16日、イランのイスラーム革命防衛隊シリア介入
            ↓
2013年04月未明、アルカイダ系ヌスラ戦線とイラクのアルカイダ組織が合併しISILを結成
            ↓
2013年05月未明、アルカイダ本部がISILに解散を指令、ISILは黙殺
            ↓
2013年08月未明、シリア政府軍が反乱鎮圧に化学兵器サリンを使用。
            ↓
2013年08月28日、アメリカがシリア空爆を宣言。
            ↓
2013年09月09日、ロシアの仲介でシリアが化学兵器禁止条約への参加を表明。米・仏のシリア攻撃は中止となる。
            ↓
2013年12月30日、ISILがイラク侵攻。
            ↓
2014年06月11日、ISILがイラク中部の町ティクリートを制圧
            ↓
2014年06月30日、ISILがイスラム国家樹立を宣言。
            ↓
2014年08月08日、アメリカ中央軍がISIL拠点に空爆開始
            ↓
2014年11月未明、ISILが奴隷制度を復興。
            ↓
2015年03月31日、イラク軍がティクリートを奪回。
            ↓
2015年03月24日、ヌスラ戦線がアルカイダ系反政府勢力を統合ファトフ軍を結成
            ↓
2015年05月20日、ISILがパルミラを制圧。
            ↓
2015年08月24日、ISILがパルミラの「バール・シャミン神殿」を爆破
            ↓
2015年09月09日、ロシア軍シリア介入
            ↓
           今ここ


 ISILが徹底的にアメリカを挑発して中東戦域へ引き込もうとしているのがよくわかる。「黒人大統領の任期中に奴隷制度復興」だもんね。アルカイダどころの話じゃないぜ。ISILはアルカイダ本部の解散命令を無視して、逆に活動を活発化させたがテロリストがこういう行動を取るのは「金主」を変えたときだけだ。謝らないので有名な中核派が昔、朝鮮総連に土下座したことがあったけど、あ、そっかってそのとき判った。テロリストには必ずそれを雇っている「金主」いるんだってことを。アルカイダがCIAつまりアメリカの傭兵だったのは公然の秘密以下の有名な話。冷戦後、ポイ捨てされたイスラム傭兵たちがアルカイダをつくり捨てたアメリカに逆恨み気味の復讐をしたのが911テロだ。「金主」なしにテロリスト家業を続けられるって考えるのは自分たち自身で殺しあって自滅した「連合赤軍」的妄想だよ。テロリストにとって「金主」は絶対。大概はテロリスト以上に「アブナイ人たち」なんだから当たり前。逆らえば警察に「売られる」ぐらいは良い方で「密かに一人残らず皆殺し」も珍しくない。ロシア史でも少し読んでみろ。じゃ、ISILの「金主」は誰なのか?ほぼ、間違いなくシリア・バース党とロシア・KGB(旧第一総局=現SVR)だろう。ISILの石油買ってるのシリア政府なんだから。今次大戦の中東戦域における対立構図は以下の通り。


 ロシア・シリア・ISIL・イランvsアメリカ・サウジ・湾岸諸国 主戦場はイラク


 だが、ロシアは情宣(プロパガンダ)を使って以下の対立構図に摩り替えようとしている。


 ロシア・シリア・アメリカ・サウジ・湾岸諸国vsISIL 主戦場はシリア


 乗ったら最後、イラク以上に泥沼化してどうにもならなくなるだろう。ハゲチビ、汚ねーー手口考え付くとこだけは超一流だね。ほんと、うんざり(ToT)。いま、ホワイトハウスは挑発受けながら次の手を決めかねている。2013年08月にオバマがロシアを頼った付けが来ているんだ。「アブナイ人に借り作ると後がオッカナイ」って日本人じゃないから知らなかったんだね(-_-;)。日本にトバッチリこないよう心から祈るよ。とほほ。



おまけにみくしー検索かけてみました。


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