先日の台風で被災し不通となったJR久留里線。
うち木更津〜久留里間は復旧していますが、来年4/1で廃止が決まっていた久留里〜上総亀山間の末端区間は復旧工事を行ったとしても廃止予定日に間に合わないという事で、復旧しないまま廃止という事になりました。
残念ではありますが、ひと夏の間に立て続けに被災している現状では致し方無いといったところでしょうか。
この辺りは鉄道ばかりか道路インフラもまた脆弱ではありますが、それでも道路はバイパスが整備されるなど改善されており、その意味で鉄道よりはずっとマシと言えるかもしれません。
さて
所変わって私の地元には東葉高速鉄道という路線が有ります。
元々は営団地下鉄東西線の延長として計画されたものの、様々な理由から3セクを設立し、遅れに遅れながらも同社によって1996年に漸く開業しました。
同じ千葉県の北総鉄道などとともに高額運賃で知られ、埼玉高速鉄道と同様に東葉高額鉄道などと揶揄されているよう。
その運賃の高さは、「財布落としても定期落とすな」といった言葉にも表れています。
と言っでも、無闇に儲けに走っている訳ではありません。
この東葉高速鉄道、黒字ではあるものの建設費の返済が大変で、数年後に資金ショートの可能性が有ると指摘されているよう。
それもこれも建設費が大幅に嵩んだ事が原因で、特に土地買収の遅れやバブル時代の到来などが有り、そうした負債の返済に追われているのが現状でしょうか。
バブルは東葉高速鉄道に限らず日本全国の事ですが、こうした土地買収の際、よく聞くのが「ゴネて値を吊り上げよう」といった類の話です。
成田絡みで県の土地収用が機能していなかった事も有りますが、その成田の一坪共有地のような信念に基づくのであればその経緯を含めて大いに理解出来ますし、先祖伝来の土地を手放す抵抗感も分かります。
そして実際に買収価格がどれだけ上がったのか否か分かりません。
それでもそのような形で開業が大幅に遅れたのだとすれば、開業後に悪影響しか残らないという事は留意すべきです。
特に同鉄道では、末期になって漸く土地買収に応じた人の話を新聞で読んだ事が有りますが、そこに書いてあったのは「地域の為を思って頑張ってきたが云々」といった内容。
「地域の為に開通させない」であるなら意見としてまだ分かりますが、「大幅に遅延させる」事は一つも地域の為になりません。
そしてその負の遺産は長く続きます。
今であればこうした鉄道路線を新規に建設するなら上下分離が妥当でしょう。
しかし当時はまだそうした形が無かった事も、同社が全てを背負い、返済の為の高額運賃を余儀なくされ、結果利用者の負担を増大させた一因となっていないでしょうか。
存続の為、今後も県や市も相当の支援すると思いますが、仮に東葉高速鉄道という会社が無くなったらどうなるのだろう?
この辺りがどういう形になったとしても、建設費の借入が無くなる訳ではないですが、利用者からすればそれを運行するのが何処の会社かより、ちゃんと運行してくれるのかどうかが重要ですから、千葉急行のように同社が解散となっても、どこかの会社⋯例えば京成が引き継いでくれればまだ良いのですが⋯
ゴネ得というのがどれほど有るものなのか不明ではあるものの、ゴネた本人以外の誰にとっても良い事は何一つ有りませんから、こうした事は止めて欲しいもの。
「地域の為を思って」早期に土地を手放す事に同意した人にも失礼です。
そこで再び久留里線に戻ります。
このまま廃止が決まった上総亀山駅には3両のキハが取り残されているそう。
この廃止区間は走行不能な為、自走で久留里以西に行く事は出来ません。
トレーラーによる陸送は周囲の道路が狭くかなり厳しい。
旧鴨川有料道路まで行ければなんとかなりそうですが⋯
さてどうなるものか?
JR内房線が当初より短い工期で11/9に復旧という明るい話題も有るものの、千葉の鉄道は利用者が少ない山間部も少なくない住宅街もそれぞれ大変です。
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