笠原 彰
50年前、「気持ち悪い」と言われた人が、81歳で名誉都民になりました。
その人は、タモリさんです。
2026年10月1日、東京都庁。
名誉都民の顕彰式でマイクの前に立つと、最初の一言から会場を笑わせました。
「都庁に入るのは初めてでして。東口の方で長年勤めておりまして」
東口とは、新宿のスタジオアルタ。
「笑っていいとも!」を約32年間続けた場所です。
でも、もっと印象に残ったのは、その後の話でした。
芸能界に入って50年。
最初の頃は「非難ごうごう」だったと言います。
テレビなのにサングラス。
ブリーフ1枚でイグアナのものまね。
「不届きだ」
「気持ち悪い」
そんな評価を受け、自分で映像を見ても「確かに気持ち悪い」と笑ったそうです。
それでも、やめませんでした。
周囲に合わせて、自分の特徴を全部消すこともしませんでした。
そして50年後。
かつて「変な人」と見られた個性が、「独自の視点」「奥深い知識」「話芸」と評価され、名誉都民になりました。
興味深いのは、受賞さえ最初は辞退しようと思ったこと。
それでも最後は、「せっかく褒めていただくなら」と受け取りました。
27,562人を含む85研究の分析でも、人との関係を良くしたり、自分を前向きに支えたりするユーモアは、幸福感の高さと関連しています。
明日からできることは一つです。
誰かに否定されたとき、「向いていない」ではなく、「まだ評価が決まったわけではない」
と言い換えてみる。
今は短所に見えるものが、10年後、あなたの「らしさ」になっているかもしれません。
みなさんは、昔は欠点だと思っていたのに、今では武器になっているものがありますか。
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