これは私特有なのだろうか。それともみんなそうなのだろうか。
私は昔から、首の後ろの盆の窪と呼ばれる辺りに熱いシャワーを当てると不思議な気持ちになる。そこに熱いシャワーを当てると、熱が盆の窪を中心にじんわりと広がっていき、なんだか身体がぽかぽかしてくる。そんな中で、なぜかとてもノスタルジックで切ない気持ちが内から湧き上がってくるのだ。あまりにもノスタルジックで切なすぎて目頭がジーンとすらしてくる。
そして更に不思議なのが、その条件を満たし、気持ちが湧き上がってくると、今度は情景が思い浮かんでくるのだ。一昔前の田んぼが広がるような田舎、お風呂までもが木造で作られガラス窓もないような家、そんな家のお風呂で柵のような窓から寒い風が入ってくる中、虫の鳴き声を聞きながら熱い湯船に使っているような……そんな具体的で鮮明な日本の原風景の情景が強制的に脳裏に呼び起こされる。
デジャブというか、まるで前世の記憶でも呼び起こされてるんじゃと思うくらい、決められた条件で、決められた気持ちになり、決められた情景が思い浮かぶ。盆の窪の辺り以外ではそうはならない。盆の窪の辺りに熱いシャワーを当てることが条件なのだ。
これは私だけなのだろうか。他の人もそうではないのだろうか? いや、おそらくこれは私だけの特有の感覚なのだろう。ネットで調べても出てこないし。
本当に不思議な気分なのだ。ノスタルジックでなんだか切なくなって……でもなんだか心地よいような……。私にはそんな田舎で木造のお風呂に入るなんて経験はない。そもそも多分この情景は、私が生まれるよりもずっと前の時代だ。なのになぜかピンポイントで異様にその情景が思い浮かんでくる。
ただ、毎回ではない。それこそ一日に何回もやってるとだんだん慣れてくるし、毎日やってても慣れてきて、あんまりそういうふうにならないようになってくるのだが、しばらくやらずに久しぶりにやるとまたそうなりやすくなる。
マジでこれはなんなんだ。昔、子どもの頃からずっとそうだ。マジで理由が知りたい。でもあまりにも特殊な事例っぽくて、マジで調べても出てこないし、AIに聞いても当然明確な答えは帰ってこない。
非常に面白い感覚だからこそ、その出処が知りたいのだ。
正直子どもの頃はそういうものかと思ってあまり気にしたことはなかったが、大きくなってから気になるようになった。だからあんまり人に話したこともない。というかどう話せばいいかわからないし、マジでこのあまりにも不思議すぎる感覚は、実際に経験してみないといまいちピンと来ないだろう。でも他の人がどう思うか気になるから、今度誰かに話してみようかな。
頼む……誰か私のこの不思議な感覚を研究してくれ……!
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