たとえ子供相手であっても、首を絞めつけて死なせるのはなかなか大変なはず。
首はただの肉でなく、骨も筋肉も血管もある。
気道(鼻〜喉〜肺までの空気の道筋)はリング状の軟骨で守られている。
手のでかい怪力な人が首全体を押しつぶすように絞めるでもなければ、
「気道圧迫で酸素を遮断し窒息」させることはかなり困難。
扼殺の場合のメインの死因は頸部血管の圧迫による脳循環不全であるとされる。
絞めはじめから実際に息絶えるまで十数分かかることがある。
そもそも「首を絞められた」ら相手は暴れる。苦しいのでかなり暴れる。
11歳男児ならばたばたさせた手足が犯人に当たればかなりの衝撃だろう。
蹴られても殴られても手を首から離さずしつこく絞め続けるのだから、
相当な覚悟と根性が必要だと思う。
脳循環不全でいったん「死んだようになった」としても、
絞めるのをやめれば循環が改善して息を吹き返してしまうこともある。
その場合は「もう一回絞める」ことが必要になる。
「衝動的に首を絞めた」という犯人の発言が報道されているが、
包丁で刺したらたまたま大血管に当たってあっという間に失血死、なら
「殺すつもりはなかった、衝動的に刺してしまった」もあるかもしれないが、
(それにしても料理中でもないのになんで包丁持っていたか、ってのは疑問)
手で首を絞めて暴れるにもかわまずぐったりするまで絞め続けるのは
どう考えても「かなり強い殺意」がないと完遂できないと思う。
「衝動的」でなく、以前から考えていた殺し方を実行した、のほうが自然ではないか。
子供を学校に送っていくなら助手席に乗せるか、
学校到着時に降りやすいように後部座席でも左側に乗せるだろう。
運転席から後部座席までは距離があるので、
後部座席に座ったままの子供を衝動的に絞め殺すのは難しい。
助手席でもかなり難しい。
斜め掛けのシートベルトが邪魔になるし、
子供が暴れたらフロントグラスから丸見えである。
睡眠薬系の入った飲み物を与えて子供をなかば眠らせた状態にしたのでは?
まっすぐ座った状態で眠り込めば頭が下がるので上着でもかければ正面からは見えない。
その状態で人通りのない場所まで運転し、車を停めて
動かない子供をじっくり絞め殺すなら理解できる。
ただ、この場合はかなりの計画性があるということになるので
「衝動的に首を絞めた」という証言に合わない。
かなりの計画性があったなら、殺した子供を遠くにもっていって埋めるなど
「見つかりにくい隠蔽」ができたはず。
ご遺体を持ち運んで場所を変えて遺棄を繰り返す、みたいな
どう考えてもすぐバレる方法をとらないのではないか?
ドラレコもスマホの位置情報もずっと前からあるものなので、
証拠隠滅するなら「あらかじめドラレコを壊す」とか
「スマホを(置き忘れたふりをして)持ち歩かない」などできたはずだ。
いろいろな意味で不思議な事件と思う。
追記;「死体検案ガイドブック」から引用。
(以下引用)
格闘技等で上肢を用いて頸部を圧迫する技にチョーク・ホールドとカローティッド・スリーパー・ホールドの2つがある。実際例においてこれらを明確に区別することはしばしば困難ではあるが、元来は別々の概念であり、前者は相手の背部にまわって前腕を相手の前頸部に平行に置き、他方の手で手根部を握って後方に引くことにより頸部を圧迫するもので、頸部正中すなわち気道を圧迫し、しばしば舌骨・喉頭軟骨の骨折等重大な頸部の損傷を伴うとされる。一方後者は、肘関節を相手の前頸部正中の前面に置いてこれを屈曲させ、他方の手で手根部を握り、上腕および前腕で頸部を挟むようにして側頸部すなわち頸動脈を圧迫するものであり、チョーク・ホールドよりも力を必要とせず、しかも報告によれば6秒で脳血流を85%遮断し、速やかに意識を消失させるが、解放すれば頸部にほとんど損傷を残さず回復するという。頸部圧迫時における血管閉塞の重要性をよく示しているといえる。
(引用終わり)
これって絶対に著者が格闘技マニアで書きたくて書いたんだろうなぁ。
(ちょっと不謹慎かも)
■「首を絞めつけて殺した」逮捕の父親は行方不明後にチラシ配りも ドラレコ映像の一部を消去か 防犯カメラに“父の車”が…かばん発見日も【news23】
(TBS NEWS DIG - 04月18日 14:55)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=266&from=diary&id=8753357
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