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2026年03月10日07:10

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小噺0557 更生

法務省法務総合研究所が1960年から毎年刊行している「犯罪白書」という出版物があります。その令和5年版に「少年非行は社会を映す鏡」という表現がみられます(なお、ここでの「鏡」は「鑑」とした方が良いですね。ここではミラーという物を指す前者を使うべきではありません)。

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この表現は、非行少年の検挙数が社会情勢等と関連して増減していることを端的に表すものです。

「性善説に基づいて人を見る」これが社会秩序の根幹を成します。少年に限らず。だから、犯した罪(交通違反や万引きなどの軽微なモノから、大麻/覚醒剤取締法違反・恐喝・暴行・傷害・殺人などの重大な事案まで多岐に亘ります)を償って、立ち直ろう、社会復帰しよう、と決めて努力する人もいます。
しかし、とかく世間は「アイツは前科者」との烙印を押しますから就職に苦労しますし、できても要職には就けません。結婚も。そんな環境が新たな犯罪を引き起こします。更生を妨げるのです。
さらに、性根が腐っているのか更生する気すらない輩(やから)もいます。

出所後に生計が立てられるように職業訓練をしたり、「人はキチンと導けば更生する」として、刑務所に教誨師(きょうかいし)を派遣してキリストの教えを説いたりと、法務省は更生を支援する様々なプログラムを実施しています。さらに、法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員である保護司も更生を支援しています。民間ボランティアである彼らに支給されるのは手帳とバヅジだけ、無償です。

https://share.google/rys9MUAbOtrV4tCzm

う〜ん、人は悪事を働いても更生するのでしょうか?2020年の再犯率は49.1%、半数強しか更生していません。ですので、前出の法務省の色々なプログラムを「税金のムダ。どうせ更生せん」と言い放つ人が多いことは見逃せません。大津市で起こった保護司殺害事件以降はこのような考えを持った人が増えているそうです。

なお、犯罪を刑事事件として裁かれて刑に服しても(罪を償って出所しても)、民事で決められた事柄(謝罪・賠償金)を履行しない人がいます。しかし、人にケガをさせたり命を奪ったりして生じた損害賠償は、仮に自己破産したとしても支払いを免れることができず(法律で規定されています)、最終的には財産を差し押さえられますので「逃げ得」とはなりません(差し押さえ財産か賠償額を満たすかどうかは別問題)。
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