五気六味:寒/甘、鹹
帰経:肺
はたらき・適応症状
1、化痰軟堅
熱邪による黄色の痰、かたまり、しこり
2、清熱利尿
むくみ、尿の出が悪い、排尿の痛み、脚気
熱を冷まし、かたまりをやわらげる――寒性・甘鹹の生薬の働き
五気六味が寒/甘・鹹(かん)、そして肺に帰経する生薬は、体にこもった熱を冷ましながら、痰やかたまりをやわらげ、余分な水分をさばく働きを持ちます。
「熱」と「停滞」が重なった状態に対して、静かに整えていくタイプの素材です。
◆ 五気六味からみる特徴
寒性
体内の余分な熱を冷まし、炎症や赤み、ほてりを鎮めます。
甘味
体を和らげ、緊張や刺激を緩和します。
鹹味(塩味)
かたまりを軟らかくし、硬結を散らす作用があります。
帰経は肺。
呼吸器系と水分代謝に深く関わります。
◆ 1.化痰軟堅 ― 痰やしこりをやわらげる
熱邪が肺にこもると、痰は黄色く粘りを帯び、のどや胸に停滞します。
さらに進むと、体内に「かたまり」や「しこり」として現れることもあります。
熱邪による黄色い痰
かたまり
しこり
寒性と鹹味の働きで、硬くなったものをやわらげ、外へ導きます。
◆ 2.清熱利尿 ― 熱と水の滞りを同時にさばく
体に熱がこもると、水分代謝も乱れやすくなります。
このタイプの生薬は、熱を冷ましながら余分な水分を排出します。
むくみ
尿の出が悪い
排尿時の痛み
脚気
熱と湿が絡んだ不調に適しています。
◆ まとめ
寒性・甘鹹で肺に作用する生薬は、

熱を冷ます

痰やしこりをやわらげる

水分代謝を整える
という三つの働きを兼ね備えています。
黄色い痰やむくみなど、「熱」と「停滞」を感じるときに、体を静かにクールダウンさせながら巡りを整える存在です。
体質や状態に合わせて、適切に取り入れることが大切です。
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