今朝は坂本龍一の『NEO GEO』(1987年)を聴きました。
前作『未来派野郎』(1986年)が工業都市や機械文明を感じさせるハードなテクノ路線だったのに対し、このアルバムは民族音楽とテクノロジーを融合させたワールドミュージック路線です。
1曲目「BEFORE LONG」はいかにも坂本龍一って感じの、綺麗だけど緊迫感のあるピアノ曲です。そこから突然エレキギターが激しく鳴り響いて2曲目「NEO GEO」が始まるところは何回聴いてもゾクゾクします。このまま激しいサウンドで行くのかな?と思うと急に沖縄民謡「耳切り坊主」(みみちりぼーず)のメロディになだれ込む。全く予測不能な曲展開で、最初聴いた時は愕然としました
4曲目「FREE TRADING」はメロディが中国っぽくて凄くいいです(但しこれ、カバー曲ですが)。途中、女性の声で中国語のナレーションが入るのがまたいい。ジャンク船に乗って東シナ海〜南シナ海を航海してるような気分になりますね。
5曲目「SHOGUNATE」はファンキーな曲だけど、途中でバリ島のガムラン音楽が挿入され、南洋の雰囲気が漂ってます。メロディは「欧米人が想像した日本」って感じでインチキ中華風。そこに奇妙な掛け声が何度もかぶさる。これ、ずーっと謎だったんだけど、「永禄四年五月三日」(←川中島の戦いが行われた日)って言ってることを、ネットの時代になって初めて知りました。
7曲目「OKINAWA SONG」は沖縄民謡「ちんぬくじゅうしい」のカバー。暖かい南国の海風が吹いてくるような優しいメロディで、めっちゃ癒される!そこにメカニックな音を組み合わせてるところがまたカッコいい!
全体的に「夏」「海」「南洋」を感じさせる開放的な雰囲気のアルバム。坂本龍一はこの後しばらくワールドミュージック路線が続くけど、オレはこの時期の彼が一番好きだなあ。
ログインしてコメントを確認・投稿する